株のおすすめの銘柄を検索してしまう人は要注意【大ケガする前に】
Stock, 株式投資,トレードのコツ, 基本,手法, 損失,リスク対策
こんにちは、投資家・トレーダーの祐です。

「株のおすすめの銘柄、誰か教えてくれないかなぁ?」
という、投資・トレードの初心者向け。
最初はどの銘柄を買ったらいいかもわからず、おすすめの銘柄をネットで検索したり、雑誌をあさってみたりしてしまいます。
ですが、それらの情報をうのみにしてしまうと、最終的には大損してしまう可能性もあります。行動していること自体は素晴らしいことなので、せっかくの時間と労力、そして資金が裏目に出ることなく、プラスに働くようにしたいところです。
今回は株への投資において、おすすめの銘柄を探してしまうことの落とし穴と、正しく銘柄を探していくためにはなにをすればよいのかについて解説します。
この記事は誰におすすめ
- 株のおすすめの銘柄を探している人。
- 株への投資で損失が出ている人。
- これから株式投資を始める人。
この記事の内容
株のおすすめの銘柄を検索してしまう人は要注意。
最初はほんとにどの株を買ったらいいかわからないので、おすすめの銘柄を探してしまうことと思います。ですが、情報に頼り過ぎると危険です。
すべてが悪いというわけではなく、注意しておかなければいけないことだけ押さえておけば、問題ありません。なにがよくて、どこに注意しなければいけないか、解説します。
買うための根拠がない。
「この株は今買いだよ!」
「この銘柄の株主優待が魅力的でおすすめ!」
というものをあてにして買ってしまう人が、実際にたくさんいます。そしてこれが、「個人投資家の9割が負けている」という現実の、大きな原因の一つです。
おそらく“今が買い”といっているからには、その根拠があるはずです。でもそれは、自分で分析したものでないと、なにをもって買いなのか、“今”が具体的にいつなのかが厳密にはわかりません。たとえば日常にこんな会話、よくありませんか?
Aさん「テレビで○○が体に良いっていってたから、買ってみたよ。」
Bさん「へー。どこがどんな風に言いの?」
Aさん「...」
どこがどんな風にいいのかがわかっていないと、自分が求めているものにあてはまっているのかわかりません。ましてや人に勧めた場合、その人にとっては体に毒な可能性だってあります。
株への投資も同じで、おすすめの銘柄を知人から、もしくはテレビや雑誌などで紹介されたとして、その根拠が自分の中で成立しているかどうかが問題です。紹介されている銘柄の、今が買いだという根拠が、自分が観ている指標と違っている可能性もあります。
普段PERやPBRしか見ていない人が、テレビで専門家が株価チャートで解説していた銘柄を買ってしまった場合、売るときの基準に困ってしまいます。ですので、紹介された銘柄の根拠をしっかりと把握しておく必要があります。
“今”というタイムラグに注意。
テレビや雑誌で紹介されている場合、当然タイムラグに注意が必要です。そもそも本来、自分の中で一定の指標をもっていないと、買いをいれるタイミングを計ることはできません。
高値掴みの場合もじゅうぶんにあり得るので、
“おすすめの銘柄を紹介された=すぐに買い” では決してないのです。
入口としてならOK!
注意点ばかり紹介しましたが、株でおすすめの銘柄を調べてしまうことが悪いことばかりではありません。最初はほんとになにから選んだらいいかわからないと思うので、興味のある銘柄を選べばOKです。
大事なのは、そのあとしっかり調査・分析するということなので、そういう意味では、“おすすめの銘柄”を調べてみることは全然ありです。
気になる銘柄をあぶり出す意味で“おすすめの銘柄”を調べてみて、そのあとにきちんと分析する。(テクニカルとファンダメンタルズのどちらでもかまいません。)
そして、注意しておかなければならないのが、実際に売買するときに、
「〇〇で紹介されてた(おすすめされてた)。」という部分は切り離して考えることが重要になります。
注意すべきは銘柄のみならず。
アナリストなど専門家がテレビで「今日は日経平均は上げるでしょうね。」とか「今晩のNYは上昇するでしょうね。」とか言うことも普通にあります。ですがこれもうのみにしてはダメです。まったく根拠がない、それも自分の中での根拠がないですからね。
自分の指標を持って、自分のルールどおりにやりたい場合、下手にニュースなどは観ないほうが逆に良かったりします。
「自分で分析し、今晩のNYダウも上げそうだから、自分で選んだ銘柄を買ってみよう」となったあと、答え合わせ的に株の番組(例えば東京マーケットワイドなど)を観てみるのもダメではないです。
ただ、例えばそこで、「今晩は下げるでしょうね。」と言われていた場合に迷いが出ます。なので、自分の考えと周りからの情報を切り離す訓練の意味でも、あまり情報に依存しないようにしましょう。
無登録の投資助言は違法です。
そもそも「今この銘柄は買いだよ!」という投資助言は、金融商品取引業者としての内閣総理大臣の登録が必要です。
なので、ネットで転がっている情報は、まず発信している人や媒体が、金融商品取引業者である旨を記載しているかどうかぜひ確認してみてください。記載がないのであれば、その情報は信頼に値しないどころか、そもそも違法です。
試しにどこか証券会社やFX会社のサイトを開いてみるといいでしょう。ページのどこか(たいてい最上部もしくは最下部あたり)に金融商品取引業者である旨が記載されています。
私のこのサイトYU PORTでは、投資助言は一切行っていませんし、逆にいえば、投資助言にならないよう手法に注力して情報を発信しています。
株のおすすめの銘柄を探すよりすべきこと。
すでにお伝えしたとおり、おすすめの銘柄を探すこと自体が悪ではありません。ですが、間違った情報に流されないためには、別の方法もあるので紹介しておきます。
銘柄の探し方を探す。
これが一番理想です。自分自身で銘柄を見つけ出す力をつければ根本解決というわけです。具体的自分で銘柄を探すには、各証券会社が用意しているスキャナー(スクリーナー)を使って銘柄を絞ってきます。
そして、「探し方を探す。」とは、スキャナーで絞るときの条件を探していくという意味です。配当金投資したい場合はこんな条件、デイトレしたい場合はこんな絞り方、といったように投資スタンスによっても変わってくるので、その条件設定を探していきます。
たとえば楽天証券のマーケットスピード2のスーパースクリーナーの場合、下記のような画面です。たくさん用意されているファンダメンタルズ指標やテクニカル指標の中から好きなものを選択して、条件を入力・選択していくことで銘柄をしぼっていきます。
試しに時価総額100億円以上、PER14倍以下、RSI30以下、(適当です、うのみにしないでください!)といったような感じで絞ってみました。ちなみに上記の適当な条件ですと、この時は15銘柄までしぼれました。
ここまで絞った上で改めて、一つ一つの銘柄についてファンダメンタル、もしくはテクニカルを使って分析していきます。
ちなみにマーケットスピード2のスーパースクリーナーは、【テーマ別銘柄検索】というのもあるので、いわゆる“おすすめの銘柄”を探したい人には向いてるかもしれません。
ですが、前章ですでに解説したとおり、これはあくまでも入口です。テーマ別ランキングの1位だったから、という理由だけで買ってしまわないように注意してください。大事なのは、そのあとにしっかりと分析することです。
ちなみに私は、自分で設定した条件で400~500銘柄ぐらいまで絞って毎日分析しています。ぼくはスイングトレーダーなので、チャートやテクニカル指標を使っての分析となります。
「毎日400~500観るの!?」
と思う人もいるかもしれませんが、1銘柄を1、2秒ぐらいで判断し、気になったものだけ時間をかけるようにしてるので、トータルで10~20分ぐらいで終わります。
でも初心者の頃は3時間ぐらいかけていたのを覚えています。毎日続ければ自分の中の指標や基準がわかってくるとどんどん早くなるので、初めのうちはコツコツ努力あるのみです。
マーケットスピード2の使い方【株の初心者におすすめな理由】画像付
楽天証券の看板的ツールであるマーケットスピード2のおすすめの使い方を、実際の画像を元に解説します。高機能ツールであるマーケットスピード2を初心者が使いこなすための、銘柄選択~取引までの手順を画像付きで解説します。そのままマネしてOKです。
プロにお願いするのも一つの手。
ネットや雑誌でおすすめの銘柄を探してしまう人にもう一つ注意しておきたいのが、「ほんとうに有益な情報は、無料ではなかなか転がっていない。」という点です。もちろん全部が全部そうだというわけではないですが、株に関してはほんとにそうです。
もしどうしても「自分で銘柄を探すのは無理だ、分析なんてむずかしいことはできない。」という人は、投資顧問にお金を払った上で助言してもうという選択肢もあります。
投資顧問はどういうものかというと、どの銘柄を買ったらいいか、そしていつ買うかなどをプロがアドバイスしてくれるサービスです。当然ながら手数料がかかります。
ネットで転がっているような情報よりはるかに信頼性は高いです。投資顧問に依頼をする上でのデメリットとしては、まず手数料が高いこと、そして信頼できる業者であるかどうか判別しなければいけないことなどがあげられます。
その点は前述のとおり、まず金融商品取引業者であるかどうか確認してみるといいかと思います。私は自身がスイングトレーダーとして手法を確立しているので、実際に投資顧問を利用したことはありません。利用する場合は、しっかりと業者の素性を調べることをお忘れないように。
“株のおすすめの銘柄”を買ってしまった人はどうすべき?
すでに軽い気持ちでおすすめされている銘柄の下部を買ってしまった!という人は、慌てずにできることをやりましょう。
出口を考える。
ほんとに「なにも考えず買ってしまった」という人は、売る基準さえ決めていないかと思います。そんな人が株の売り時を判断するための方法について、2つの記事を紹介しておきます。
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正しい知識を学びましょう。
テクニカル指標について学びたい人はぜひスイングトレードの有料級のコツを公開【これから始める初心者向け】でテクニカルを使ったトレードについて解説しているのでどうぞ。
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