株で信用取引を覚えればもっと武器が増えます。リスクも解説します。
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「信用取引ってやってみたいけど、素人が手を出していいものかなぁ...」
という株の初心者や、現物しか取引していない人向け。信用取引のメリットや注意点について解説します。少しでも不安を取り除いて、信用取引を始めるきっかけになれば幸いです。
先に結論をいってしまうと、信用取引ができると、下降相場の時期にも空売りで利益をあげることができるので、信用取引はできる方が理想です。ぜひ次の一歩に踏み出してみてください。
この記事は誰におすすめ
- 信用取引に興味がある人。
- 空売りデビューしたい人。
- レバレッジをかけた取引に興味がある人。
この記事の内容
株の信用取引で一番の醍醐味は【空売り】
空売りとは、株価が下がることで利益が出る取引方法のことです。
価格が高いところで借りた株を売り、安くなったところで買い戻すことで差益をとる方法です。
コロナショックの時のチャートなのですが、あなたはどういった印象を持ちますか?
- 三流 → 持ってた株が大損だ、どうしよぅ...
- 二流 → 暴落は買いを仕込むチャンスだ!
- 一流 → 空売りでかなりの利益が取れるぞ!下がりきったら買いも仕込んでいこう。
どれが該当しましたか?利益を取れるチャンスの回数は三者三様です。あなたはどれに入りたいですか?可能であれば、一番利益のとれる一流に属したくはないでしょうか。その時その時期の相場に合わせて利益を出せるようになれば可能性は大幅に広がります。
ただ、さすがにここまでの大暴落は10年に1度と言われいるので、そうそうあることではないですが、買いと売りの両方向で相場を観れるようになれば世界は一変します。
信用取引なら【レバレッジがかけれる】
株の信用取引では、口座に保証金として預けているものの約3.3倍までの金額の取引をすることが可能になります。簡単な例でいうと100万円の取引をするのに、実際の口座の保証金残高はその3分の1である約30万円程度で済んでしまうということです。
例えば34万円口座に入っていたとして、1000円の株(100株単位)を買うとします。
- 現物取引 → 34万円 ÷ 1,000円 = 340 → 300株まで購入
- 信用取引 → 100万円(レバレッジをかけたおおよそ) ÷ 1,000円 = 1,000 → 1000株購入
それにともなって利益が増えます。50円動いた場合。
- 現物取引 → 300株 × 50円 = 15,000円
- 信用取引 → 1,000株 × 50円 = 50,000円
もちろん利益だけを考えればウハウハですが、マイナスに動いた際も同様のことがいえるので、リスクととることもできます。特にFXの世界では25倍までレバレッジをかけれたりするので、きちんとリスク管理することも大切です。
レバレッジのかけ過ぎや、損切りをしっかり行わなかったりすると痛い目を見ることになるわけですが、きちんとルールさえ守れば、 レバレッジは大きなメリットとなります。
信用取引で【資金を回す】ことで機会損失をふせぎます。
資金を短期間で回すことができるのも、信用取引のメリットといえます。
現物取引の場合、一日の中で同一銘柄を複数回取引することが禁止されています。信用取引の場合は複数回取引することが認められているので、よく動く銘柄をデイトレしたい場合にこのメリットが生きてきます。
レバレッジをきかせられるメリットともあわせ、スイング(短期~中期トレード)やデイトレ(1日の間で決済を完了するトレード)するなら信用取引は必須といえます。
信用取引をやる上でのリスク。対策もまとめます。
もちろんリスクをともなうからこその“信用”取引です。でも、マイナスに捉えるのではなく、きちんとリスクマネージメントすれば、メリットだけを活かしつつ安全に取引することは十分に可能です。
- 空売りはマイナスになると青天井?
- 追証ってこわい?
- 配当金や株主優待は受け取れません。
- 逆日歩は気にするけど、気にしない。
空売りはマイナスになると青天井?
どういうことか、買いと比較して解説します。
- 1,000円の株を買ったら下がった → 株価は0までしかいきようがない。
- 1,000円の株を空売りしたら上がった → 株価はどこまでいくかわからない。
「いや、ちゃんと損切りしないとダメなのでは?」
そうツっこんだ人、正解です。スイングやデイトレの場合は、現物長期投資とは違い、自分が思っていたのと価格が反対方向に動き出したら、きっちり損切りすることが大切です。
きちんと損切りルールを守れば、価格の上限があろうがなかろうが影響しないのです。ですが、大損失するような人には、損切りルールを守らなかった等、必ずその原因があります。しっかり勉強して戦略どおりに行動している人ならリスクと呼ぶほどのものではありません。
追証ってこわい?
追証とは、損失が口座の保証金を上回ってしまった時に追加で入金するよう証券会社から指示がくることです。これも青天井の話と同様で、きっちり損切りすべきところで損切りする、あまりレバレッジをかけ過ぎずに余裕をもって運用する等、ルールを守って取引していれば、通常まず起こりません。
配当金や株主優待は受け取れません。
これは悪いニュースと思われる方多いかもしれませんが、信用取引でスイング(短期~中期スパンのトレード)トレードを行う場合はとれる利益が大きくなるので、どっちをとるかという話になってきます。
長期でのんびり保有する場合には、あわよくば配当金や株主優待は受け取りたいものですね。ただ、短期トレードで利益を大きくとれるようになってくると、やはり気にならないデメリットとなります。
ただ、そもそも株主優待で銘柄を選ぶ、という方法は理にかなっていません。投資を始めるための入口として、銘柄をしぼるために株主優待の内容で探してみる分には、もちろんありだと思います。
ですが、それが直接的な投資判断には当然なりません。最終的にはチャート(テクニカル指標)や業績(ファンダメンタル指標)から投資判断を行う必要があります。
逆日歩は気にするけど気にしない。
逆日歩とは、ざっくり簡単に言うと、ある銘柄の空売りの量が買いを上回ってしまった時に発生する手数料のようなものです。
逆日歩がすでに発生しているものに関しては、毎日更新されて発表されているので、証券会社のホームページなどで確認することができます。ただしそのほとんどが0.05円(1株あたり)が基本なので空売りでとれる利益からしたら小さい経費です。
逆日歩で注意が必要なのは、まれに高額な金額になることがある点と、新規で逆日歩が発生する銘柄はいくらになるかフタを開けてみないとわからない点です。いつ発生し、いくらになるのかが誰にもわからないことが問題なのです。
有名な例として、株主優待の権利獲得のために株を買い、権利確定日に合わせて空売りを仕掛けて買い建ての損を防ごうとしたところ、ついた逆日歩が高額すぎて大損した、という話があります。
上記の株主優待のリスクにも通じるところがありますね。
なので空売りを保持している場合、常々注意しておけば損失はおさえられます。
まとめ:リスクは管理できるしメリットは大きい。
リスクはそのほとんどがちゃんと注意すればリスクとならずに済むものです。株やFXで大損・大失敗をしている人は、そのほとんどがレバレッジをかけすぎた無茶なことをやっていたり、きちんと損切りを行わなかったりという、本人に原因があるケースばかりです。
信用取引自体に問題があるわけではなく、むしろ基本的にはメリットや恩恵を多く受けることができるので、正しい知識を学びつつ、健全な取引をしていればこわいものはありません。
そもそも証券会社で信用取引口座をを初めて開設される場合、現物取引での最低半年間の経験が必要になります(審査される上で必要な経験となります)。これから株を始めたいと思っている人は、とりあえず証券会社の口座を開設し、投資を始めるところからになります。
投資は始めるなら早いに越したことはありません。一歩ずつできることから始めてみてください。
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