最強のインジケーター、MACDヒストグラムとは【無料教材シリーズ④】
Stock, 株式投資,トレードのコツ, チャート,テクニカル, 無料カリキュラム
こんにちは、投資家・トレーダーの祐です。
「インジケーターってたくさんあるけど、どれを選べばいいんだろう?」
今回は投資・トレードの【無料教材シリーズ】の第4弾、今回からは本当に使えるインジケーターについて深掘りしていきます。
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今回はオシレーター系(トレンド系のどちらとも言われます。)のインジケーターの一つであるMACDヒストグラムについての解説です。
この記事は誰におすすめ
- テクニカルトレードをしたい。
- どのテクニカル指標を使用したらいいかわからない。
- MACDヒストグラムについて詳しく知りたい。
なぜ数あるインジケーターの中でもMACDヒストグラムなのか、それはシンプルでわかりやすい、それでいてとても信頼度が高く人気もあるからです。
この記事の内容
先に一つだけとても大事な話なのですが、インジケーター一つで買いや売りが決まるわけではない点は必ずご留意ください。MACDだけ勉強すれば利益が出るというわけではありません。ですが精度を高めることはできます。基本をもとに研究を続けることで、トレードの勝率につなげていってください。
MACDヒストグラムの基本とは?
MACDヒストグラムの基本の見方。
赤い線がインジケーターの名前でもあるMACD(短期の移動平均線)、そして青い線がシグナル(中長期の移動平均線)、真ん中の棒グラフのうようなものがヒストグラム(MACDからシグナルを差し引いたもの)といいます。
MACDとシグナルの2本の線は、単純移動平均線とは違い直近の価格に比重が置かれているため、より現在のトレンドに近い動きをする点がMACDというインジケーターの信頼の根源となっています。
MACDヒストグラムによる買いサイン・売りサイン。
MACDがシグナルを下から上に抜けるとゴールデンクロス、上から下に抜けるとデッドクロスとなる点は通常の移動平均線と同じです。
基準である0より下でゴールデンクロスをしたあとにプラスに転換した場合、非常に強いトレンドとなっていきます。逆に0より上でデッドクロスした後に下に抜けていくと強い下降トレンドとなります。
株価の価格や移動平均線と照らし合わせてみてください。このチャートはトレンドが強くでているのでとてもよく機能しています。
ダイバージェンスとは?
ダイバージェンスとは株価とMACDが逆の動きをしてしまっている現象で、相場が反転するサインといわれています。
上のチャートの場合、MACDが天井をつけてから切り下げていっているにも関わらず、株価は上がり続けています。その後、反転して下降トレンドに突入しています。
ただ、ダイバージェンスはそれだけをメインで狙っていくものではないことに注意してください。逆張りとなる上、必ず機能するわけではありません。このチャートの場合であれば、買いポジションを持ちつつ「そろそろ反転があるのかな?利確も検討をしたほうがいいかな?」といった程度です。逆張りで積極的に空売りを狙っていこうという話ではないということです。
MACDヒストグラムの使い方のコツとは?
他のインジケーターとの組み合わせによる、より実践的な使い方を解説していきます。
MACDだけでもじゅうぶん信頼のおけるインジケーターではありますが、他のインジケーターと組み合わせることでより強力になります。
MACDヒストグラムとパラボリックを組み合わせる。
定番の組み合わせの一つとなります。パラボリックはトレンド転換を判断するためのインジケーターですので、MACDのゴールデンクロス・デッドクロスと組み合わせるとかなり強いです。上のチャートで綺麗にかみ合っているのがわかると思います。
MACDヒストグラムとRSIを組み合わせる。
買われ過ぎ・売られ過ぎを判断するのに使用される、MACDヒストグラムみ負けず劣らず人気のインジケーターがRSIです。今回のチャートの場合、RSIが20を下回っていないので売られ過ぎの部分は機能していませんが、RSIが80を超えて買われ過ぎのサインが出た後にMACDヒストグラムがデッドクロスをし、株価が下落しています。こちらもかなり綺麗ですね。
MACDヒストグラムの欠点は?【むしろ欠点ではない。】
MACDヒストグラムの欠点としていわれるのが、持合いに弱いという点です。株価が横這いで動きがなくなってくると、MACDとシグナルがからみだしゴールデンクロスともデッドクロスいえない動きでダマシが多くなります。
ですがそこは逆の発想をしましょう。「持合いでMACDヒストグラムが機能してくれない」ではなく、「MACDヒストグラムが機能していないということは持合いだから気をつけよう。」と考えるようにしましょう。
- 持合いに突入 → MACDヒストグラムが機能しない → 損失・・・✕
- MACDヒストグラムが機能しない → 持合いと認識 → 休む・・・◎
(もしくは他の銘柄を探す。)
そもそもの損失の原因は、MACDヒストグラムが機能せずダマシが多いからなのではなく、持合い中にも関わらず無理してポジション取りをしてしまっているところが大きいです。持合いは株価が上と下どちらに行くか迷っている状態なのですから、もともと損失を出しやすいのです。
インジケーターが悪いのではなく、ポジション取りをした自分に問題があると思って、同じミスを繰り返さないように気をつけましょう。
MACDヒストグラムが機能していない = やらない
という選択肢を持っておくのも十分にありだと思います。次の動き出しを狙えば大きな利益の可能性もありますし、持ち合いではないトレンドが発生している他の銘柄を探してみるといいでしょう。
【偉人達から学ぶ】MACDヒストグラムのパラメーター設定とは?
MACDヒストグラムはパラメーターを自分の好みに合わせることでさらにさらに強力なインジケーターとなります。
ここではあえて画像はつけません。ご自身のチャートでいろいろいじってみてください。
MACDヒストグラムのスタンダード。
MACDの発案者であるジェラルド・アペル氏が推奨するパラメーターから紹介します。
- 短期 → Ema(短期):6日,Ema(長期):19日,Ema(短期):9日
- 中期 → Ema(短期):12日,Ema(長期):26日,Ema(短期):9日
- 長期 → Ema(短期):19日,Ema(長期):39日,Ema(短期):9日
中期の設定がMACDでもっとも一般的な数値と言えます。それに比べて短期は売買サインが出やすい分ダマシも多くなり、長期は数が減りダマシも少なくなる分サインの出るタイミングはかなり遅めになります。まずはジェラルド・アペル氏の推奨値の中期にしておくのが無難でしょう。
より洗練された短期トレーダー用設定。
クリス・マニング氏考案の短期売買用の設定です。
Ema(短期):9日,Ema(長期):17日,Ema(短期):7日
まさに短期トレーダー向けの設定です。ダマシが増える分、他のインジケーターとの組み合わせや、そもそもしっかりトレンドを読み取る力でカバーしてください。
まとめ:MACDヒストグラムは自分に合わせる。
チャートやツールなど、環境構築は自分に合ったものを見つける旅です。他のインジケーターとの組み合わせやパラメーターの設定など、自分が一番しっくりくるものを日々研究していきましょう
ゲーム感覚で楽しんで研究していくのが一番です。。
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