株は売らなければ損しない?戦略の違いを理解していないと大ケガも。

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「株は売らなければ損しないのかなぁ?含み損があるんだけれど、すぐ現金化するわけじゃないし、数年後を考えると問題ないのかな?

持っている株が含み損を抱えてしまうと悩みを抱えてしまう人がいると思います。ほんとに保持し続けた場合に損をしないのか、場合分けして考えてみましょう。

 この記事の内容

  • 株は売らなければ損しない?
  • 「株を売らなければ…」という発想自体が戦略が曖昧な証拠。
  • 売らなければ損しない → 生き残りたければ損切り。
  • 売らなければ損しない、と株を保持した場合の対応策。

株は売らなければ損しない?

株は売らなければ損しない?
考え方の1つではあります。でも、ロスカットできずにズルズルと保持してきしまった中でそう思ったのであれば、危険かもしれません。

株を買ったあと、予想に反して株価が下落してしまった時、どんな対応があるでしょう?

  • ①ロスカット。
  • ②設定したロスカットの価格まで下落しない限りは保持。
  • ③ドルコスト平均法により買い増し。
  • ④特に売却は考えていない。
  • ⑤損切りできず、とうすればよいかわからないまま保持し続ける。

この中で当面売る予定がなさそうなのは③と④です。

④は親世代などに多いかもしれませんね。私の父や祖父なんかも同様のスタンスで投資していました。

キャピタルゲインを追い求めるよりも資産として生涯保持し続けるスタンスです。これに該当する人はまさに“売らなければ損しない”こともあるでしょう。

しかし、ほとんどの人は、すぐにではないとはいえ、いずれ現金化を考えているはずです。その場合はどうなるでしょう?

長期投資の弱みの部分である“現金化したい時に株価が都合よく上昇しているかどうか?”という問題があります。長期投資は株価が上昇し続けることが大前提ですから。

そう考えると、果たして本当に“売らなければ損しない”と思えるでしょうか?

保持している銘柄が下落している要因にも着目してみましょう。

コロナショックやリーマンショックのように、相場全体が一時的に下落している場合は、大型銘柄でしたら今後戻る可能性もありますが、実際に倒産した企業もあります。個別銘柄の要因の場合はまた状況が違ってきます。業績の悪化やなにか不祥事で下げている場合は今後戻るのかさらに不安ですね。

となると⑤の場合は、売らなければ損しない、とは言ってられないのではないでしょうか?

「株を売らなければ…」という発想自体が戦略が曖昧な証拠。

「株を売らなければ…」という発想自体が戦略が曖昧な証拠。
想定内?それとも想定外?どちらなのかによって全く違ってきますね。


では、再び対応のリストを観て、それぞれがどんな戦略なのか考えてみましょう。

  • ①ロスカット。
  • ②設定したロスカットの価格まで下落しない限りは保持。
  • ③ドルコスト平均法により買い増し。
  • ④特に売却は考えていない。
  • ⑤損切りできず、とうすればよいかわからないまま保持し続ける。

①②は短期・スイングトレードですね。比較的、近めのロスカットの設定と、ルールにしっかりのっとったトレードに思います。

③④は長期投資の傾向が強いかもしれませんね。もちろん下落の仕方によって違いは出ます。

③に関しては、個別銘柄を含めた相場全体の今後をしっかり見据えるちからが必要です。上述のように株価が上昇することが大前庭なので、慎重に判断するべきです。

コロナショックで株式市場が大暴落となった際、投資の神様であるウォーレン・バフェットは、「5年後・10年後も同じ状況なはずはない」と、株を買い増したと公表しています。

大暴落時にそれができるのは相当の知識や経験からくる余裕があるからだと思います。そもそも資金量の量も違いますからね。資金量による精神面の影響は勝敗にかなり大きく左右するので覚えておいてください。

気持ちに余裕がないとまともなポジションの保持ができず、ロスカットできずに下落する銘柄を思い、うつになってしまう場合もあります。

 “株を売らなければ...” → 塩漬け株にならないように注意しましょう。

④に関しては生涯売る気がなく資産として持ち続けるので、購入額を下回っても一見売らなければ損しなさそうに思います。ただ、万が一の場合、企業の倒産という場合もあるので完全に安心というわけでもなさそうです。

①~④まではある程度の戦略のもとに投資しているのがわかります。

問題は⑤番です。戦略が曖昧なのがまるわかりですね。この状態で保持し続けてもまぐれで戻ってくるのを願うしかなくなってきます。

売らなければ損しない → 生き残りたければ損切り。

売らなければ損しない → 生き残りたければ損切り。
基本中の基本、基礎中の基礎です。

投資家・トレーダーとして成功したい場合、まず始めに覚える最重要事項です。

収益化の基本を学ぼう

投資の勝率はプロでも3,4割程度といわれています。じゃあどうやって利益を出すのか。

 利益を最大化し、損益を最小化しています。

しかし多くの負け組投資家はこの比率が逆で、“利益は少し、損が膨大”となってしまいます。

僕も最初の頃に経験があり、今でもその時の苦しみは忘れていません。
ただそんな中でもロスカットの重要性だけはわかっていたので常に逆指値注文は入れてありました。

ロスを減らしていけばいつしか黒字化できる日がやってきます。
そのためにも損切りの習慣は当たり前のこととして身につけておきましょう。

売らなければ損しない、と株を保持した場合の対応策。

売らなければ損しない、と株を保持した場合の対応策。
含み損の銘柄を保持しているのであれば、冷静にどうしていくか考えましょう。

  • すぐにロスカットをして耐えれるマイナスかどうか。
  • 業種や個別銘柄にお金が再び流入してくるかどうか。
  • 含み損を抱えて日々生きるのは返せない借金を抱えているようなもの。

すぐにロスカットをして耐えれるマイナスかどうか。

またコツコツと貯めれる金額なのであればロスカットはありでしょう。

含み損を抱えたままでは日々の生活にもメンタル的に影響が出るかもしれません。一度気持ちをスッキリさせて、もう一度出直しで資金を貯めましょう。

運用資金の量は多ければ多いほど有利です。心の余裕は勝率にも大きく影響することをお忘れなく。

業種や個別銘柄にお金が再び流入してくるかどうか。

じっくり将来を見据えて、価格が戻ると自分なりに判断できるなら、気長に待ってみるのもいいでしょう。上述のように、万が一その企業の倒産などリスクなどもあるかもしれません。日々の監視をお忘れないように。

含み損を抱えて日々生きるのは返せない借金を抱えているようなもの。

幸福度がさがり、日常生活もうまくまわらなくなります。

メンタルを安定させることは投資・トレードに多大な影響を及ぼすので、利確や損切りで一喜一憂しないことがけっこう大事だったりします。

メンタルの鍛錬も投資のために日々行うと、結果が少しずつ変わってくるので、ぜひ意識してみてください。

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