株の逆張りのメリット・デメリットを理解する【正しい戦略作りとは】
Stock, 株式投資,トレードのコツ, 基本,手法, 損失,リスク対策, 空売り
こんにちは、投資家・トレーダーの祐です。
相場が暴落したから株を仕込むチャンスだ!
逆張りでガンガン行こうぜ!
ちょっとだけ待ってください。
株は安いときに買うのが基本なのは確か。下降トレンドや、相場が暴落したときに買い向かう“逆張り”も強力な戦略の一つです。ですが、ただ安くなったから買えば上手くいくというわけではありません。一歩間違えるとさらに下落、そして二度と戻らない、なんてことも実際にありえます。
今回は、そんな逆張り手法の基本とや、実際にどんな風に戦略に取り入れていけばリスクが少なくて済むか解説していきます。
この記事は誰におすすめ
- 指値注文でかったあとに含み損が出ている人。
- 安値だと思って買ったらさらに値下がりした経験がある人。
- 下降トレンド中にこの記事を読んでくれた人。
この記事の内容
株の逆張り・順張りのメリットとデメリット。
順張り・逆張りをテクニカル指標とファンダメンタルズ指標それぞれの視点から捉えます。
「知ってる知ってる!トレンドに合わせるのが順張り、逆らうのが逆張りでしょ?」
確かにそうなんですが、もう少し深掘りしてみましょう。すると明確な戦略の違いが観えてきます。
逆張りのメリットとデメリット。
- メリット → 順張りよりも安く買える。
- デメリット → 株価が下がり続ける可能性も。
暴落時や下降トレンド中に逆張りで買う場合、反転を待たない分、安く購入できる可能性は高まります。ファンダメンタルズ的にも当然割安傾向になっていきますから、数値的に買い時と判断されるかと思います。
その反面、買いを入れたところが最安値とは限らず、下降トレンドの真っ只中という可能性もあるため、大損する可能性もはらんでいます。下で網を張っていくのであれば、一度下げたあとに上昇に転じる、というヴィジョンがあってこそ成立します。
順張りのメリットとデメリット
- メリット → リスクが少ない。
- デメリット → ポジション取りが逆張りに比べ遅くなる。
順張りは買いで考えた場合、当然狙うのは上昇基調になります。相場が暴落しているときや、下降トレンド中は買わず、相場が底をついて上昇に転じてから買いを入れるため、逆張りと比較するとタイミングは遅くなり、買い値も高くなる傾向にあります。
また、順張りだからといっても、遅すぎる買いはただの高値掴みです。上昇基調の始まり付近でいかにポジションをとれるか、ということが重要です。
ただ、下降トレンド中の順張りとして、空売りは利益をとるのに確実に有効な手段です。空売りをマスターすれば買い一辺倒よりもチャンスが増え、相場の上昇・下降問わず順張りで安全に戦っていくことが可能です。
ファンダメンタルズ的に割安というだけでは危険?
価格が底をついたかどうか、上昇に転じたかどうかは、チャ ートを観ないと判断することはできません。長期投資の場合は、ファンダメンタルズ的に割安かどうかも観ていくところかと思いますが、チャートを観ることももちろん必要です。
ファンダメンタル・テクニカルの両方で、底をついたかどうか、上昇に転じたかどうかを判断できるのが理想です。
株を逆張りで買っていくときの考え方とコツ。
「トレンドに逆らっている」意識を持つこと。
逆張りで買いを入れる場合は、リスクがあることを十分認識しておくということが、大前提としてとても大事です。買った後にさらに下落してしまうヴィジョンが持てている場合は、前向きなナンピン買いもありですが、ヴィジョンを持てないまま下がってしまった際の、ネガティブなナンピン買いは避けるべきです。
スイングトレードの場合は、安値で拾ったものの事前に決めていた損切りポイントまで来てしまったのであれば、シンプルに損切りとなります。
長期投資・スイングトレードのいずれにしても、買った後にさらに下げることを想定できているかどうかで、慌てず安定したメンタルで行動することが可能になります。
“個別材料”よりも“相場全体が悪い時”がチャンス。
個別銘柄になにか大きな悪材料が出た際などの逆張りの買いは、当然ながらおすすめしません。ファンダメンタル的に問題がある上に、テクニカル的にも当然NGです。ただのギャンブル投資になってしまうので、決して暴落=買いではないのです。
逆張りの買いがチャンスと呼べるのは相場全体が暴落したときです。個別銘柄の業績や将来性に問題がなく、単純にリスクオフで株式市場全体からお金が抜かれている影響で株価が下げている場合こそ買い時と言えるかもしれません。
逆張りは“諸刃の剣”である。
結局、逆張りが成功し天国を観るか、失敗して地獄を観るかは結果論ともいえます。
- 逆張りが成功 → 暴落こそ勇気をもって買うべき。
- 逆張りが失敗 → 落ちたナイフはつかむな。
ただ、歴史を観れば、暴落時こそ億万長者が誕生しているのは事実です。世界恐慌などの歴史的な暴落時にポジションをとった投資家たちがのちに富裕層となっているわけです。ですが何度もいうとおり、暴落=買いではありません。ファンダメンタル指標・テクニカル指標の両方をしっかり分析してこその結果と言えます。
株の逆張りは有効?強い投資家・トレーダーになるには?
まずは順張りが基本です。
上昇トレンドは買い、下降トレンドに入るのであれば利益確定 or 売り戦略を基本に考えましょう。言い換えれば、しっかりとトレンドをつかめるようになりましょう。
そうすれば、暴落時でも底を確認できるようになります。ファンダメンタル・テクニカルの両観点から冷静にチャートを分析できるようになりましょう。
空売りでしっかりとる→下で拾う。
トレンドをしっかりつかめるようになったら、暴落時や下降トレンドじはまずは空売りで攻めるという選択肢を持てるようになりましょう。買いしかできない投資家は下降相場時は逃げるか逃げないか、の選択しかできません。
空売りができれば下降相場でも利益がとれるので、常に利益を出せるようになります。そして、底を打ったところでガッツリ買いを入れましょう。それを中・長期で育てていけばいいわけです。下降相場はピンチ ⇒ チャンスととらえるようになれます。
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