投資の勉強を必要以上にし過ぎてハマる罠3つに注意!
Stock, 株式投資,トレードのコツ, 基本,手法, 損失,リスク対策
こんにちは、投資家・トレーダーの祐です。
「投資の勉強たくさんしてるのに成果が上がらないんだよなぁ。」
株への投資やFXなどの勉強を進めていくと、ぶつかる壁があります。「考え方は合っているはずなのに...」とか「こんなにがんばってるのに...」とか。必ずみんな通る道です。
そんな、勉強してるのになかなか成果が出ない、という人向けに、必要以上に勉強してしまうとはまってしまう罠について紹介します。
この記事は誰におすすめ
- 投資・トレードを勉強中の人。
- 投資・トレードで成果が出ていない人。
- 投資・トレードをこれから始める人。
この記事の内容
投資の勉強を必要以上にし過ぎてハマる罠3つ。
投資やトレードの勉強をして、たくさん知識を得てしまったがために、損失につながってしまうこともあります。そんな、悔しい損失を防ぐためには、どんなケースや原因があるのかを知っておくことが必要です。
自分の戦略に溺れすぎる。
投資やトレードを勉強して、戦略作りやルール作りのおもしろさがわかってくるとやってしまう失敗です。
自分の考えた理論や戦略に自信が持ててくると、自分の投資戦略ばかりが先行して、いつのまにか実際の相場の状況とは違った目線になってしまっていることがあります。例をいくつか挙げてみます。
株価はだいぶ割安になっているし、信用売りも溜まっているようなので、「買いで持ったらグイグイ伸びそうだぞ」と買ってみたものの、株価はどんどん下げていく。
「今日の日足が陽線から陰線に反転する瞬間に空売りを仕掛ければ、利益は一気に伸びるはずだ」と思って空売りをかけているが、株価は陽線のまま上昇する一方だ。
株価チャートやテクニカル指標で売買を判断していく場合、必要なのは目の前に現れるシグナルに対して対応していくという事です。上記の2つの例では、「この戦略を取りたい」と言う自分の考えが先行してしまっています。
目の前のシグナルではなく、この先に起きるかどうかわからない推測で判断してしまっているため、リアルタイムにとるべき行動との相違が生まれてしっているのです。
2つの例のどちらも、思っている方向とは逆へ逆へと株価が進んでいく、相場と自分の考えとの方向性が180度ズレてしまっている状態なので、こういう時は思い切って投資やトレードを休む、という決断も必要になるでしょう。
理論や戦略を学ぶ事はもちろん必要。ですが、その戦略ばかりが頭の中で先行してしまうようであれば、目の前の株価チャートの事実に対して「今の習慣はどうなのか」ということを考えていくと良いでしょう。
ニュースなどの情報を集めすぎる。
この罠はかなりハマりがちです。一生懸命にニュースを漁ったり、アナリストレポートを読んでヒントになりそうなものを探してしまうばかりに、それらの情報に頼って取引してしまうことが、損失を招く原因となります。
よくあるのが銘柄に関してです。テレビや新聞で紹介されて株に投資してみたものの、高値でつかまされてしまったという失敗談はよく聞きます。
株や投資に関する情報は、基本的には一般の人に情報が下りてくる頃というのは、プロの機関投資家が仕込み終わった後であるといわれてます。
なので、「情報をうのみにしない」というのはもちろん大事なことですが、この例の場合にもう一つ、銘柄を探すのではなく銘柄の探し方を探す、というほうが必要なことだといえます。
テレビでアナリストは「今晩のNYは上げるでしょうね」と言っていたとしても、下げることはぜんぜん普通にあります。そういった情報に流されて損失が出ても、誰も責任はとってくれません。だからこそ、投資判断は自分で下すべきなのです。
最初は頼るものがないと不安なのは確かですが、答えを探すのではなく、答えの探し方を勉強する、という考え方が必要です。
売りと買い(BidとAsk)の二刀流が足を引っ張る。
スイングトレードやデイトレの初心者に起きがちな損失の原因です。株であれば買いと空売り、FXであればBidとAskの両方でエントリーできる分、並んでいるローソク足を見続けていると、買いと売りどちらなのか、だんだんと判断つかなくなってしまいます。
「ほんとにそんなことあるの?」とイメージできない人もいるかもしれませんが、損失が続くと“自分の手法が間違っているんじゃないか?”という疑念が生まれだし、相場の方向性がわからなくなってしまうのです。
投資やトレードで失敗しにくいスタンダードな戦略は順張りですが、トレンドが判断できなくなってしまっている状態では適正な取引はできません。なので、戦略に溺れすぎる失敗と同様、少し休んで相場と距離を置いてみるなどして、頭の中をクリアにする時間が必要です。
投資の勉強で不必要なこと。
投資やトレードの勉強は、正しい知識を学んでいけば利益を出せるようになります。逆に言えば、不必要なことに時間と労力を使ってしまってはもったいないので、どんな勉強が実際には必要ないか、いくつか紹介していきます。
ローソク足理論はこだわる必要なし!
投資やトレードの勉強をしようとすると、必ず出会う本が「ローソク足」チャートの解説本です。「大陽線は買い」とか、包み込み線がどうとか、というのがつらつらと書かれた本が巷にはたくさんありますが、基本的にはほとんど覚える必要はありません。
ローソク足単位の理論はほとんどが結果論の話です。たとえば上昇トレンド中に、ローソク足でいういわゆる“コマ”が出たとします。コマのあとに陽線が出たなら、「持ち合いはトレンド継続」と言われるでしょうし、コマの後に陰線で反落したなら「宵の明星」といわれます。
このように、ローソク足単位の理論は、結果が出てみて初めてわかるものが多いです。それよりもダウ理論やパーテーション理論などを勉強するほうが断然通用しますし、必要なことだと言えるでしょう。
専門家の予測。
前章でも、情報を集めすぎることのリスクについて解説しましたが、中でももう一つ初心者が参考にしてしまったあげくの失敗となるのが、専門家による価格予想です。
「日経平均は〇〇円まで上がるでしょう。」とか、「今週ドル円は〇〇円〜□□円で推移するでしょう。」といったことをテレビで当たり前のように言ったりしていますが、個人投資家が取引していく上では、気にする必要はありません。
たとえプロの意見であろうと、持っている情報の種類が違えば、ポジションの入り口と出口の設定ができず、まともに保持していくことができません。
自分の中で「Aのシグナルが出たから買い、Bのシグナルが出たらロスカットする」といったように、自分の指標・ルールがあって初めてエントリーポイントがわかり、利確とロスカットのポイントもわかります。
なのでやはり、勉強するとすれば専門家の予測ではなく、どうやって予測を立てていくのか、と言うところに着目していくのが必要なことだといえます。
隣の芝生は青い。
友人・知人・家族などが儲かった話を聞くと、どんなおいしい方法なのか、どんなおいしい銘柄だったのか、ついつい自分も同じものを取り入れたくなってしまいます。
ですがやはり専門家の意見をそのまま取り入れてはいけない話と同様、見ている指標が違ったり、そもそもの投資スタンスの違いがあったりするので、もし自分でも試したい場合は慎重に検討する必要があります。
自分は長期投資をしているのに、短期トレードで儲けた話を聞いて真似をしてもうまくはいきませんし、その逆も同様です。投資やトレードは、自分のルールや自分の手法を確立することがいかに大切か、ということです。
まとめ:勉強している自分を褒めてあげよう!
勉強すること自体はもちろん素晴らしいことです。周りの意見を取り入れること、と言うのもとても大切なこと。
最も大事な事は、それらのバランスを取ること。バランスを失ったときに、損失につながる可能性が大きくなってしまいます。
もし損失が出てしまった時は、原因を追究するとともに、同じことを繰り返さないように感情をコントロールしていく練習をしていくと良いでしょう。
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