トレンドと戦略の基本【株やFXの初心者向けチュートリアル】上昇,下降,順張り,逆張り

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こんにちは、投資家・トレーダーの祐です。
今回は、株やFXの投資初心者向けに、正しいトレンドと戦略の判断について解説します。
初心者向けの基本の解説とはなりますが、めちゃくちゃ重要な内容です。

株もFXも、勝っていくための知識として、結局は基本が大部分を占めてくるので、初心者の方はぜひご覧いただけたらと思います。

こちらの記事は、Youtubeでもご覧いただけます。

 この記事の内容 

トレンドの基本。

チャート分析する際、これがすべてといっても過言ではないぐらい大切です。トレンドが判断できないと、順張り逆張りの判断ができないので、今が買いなのか、それとも売りなのか、といった判断ができませんから、根本的な話になってきます。

チャートを観る際、必ずこの3つのどれかに該当するはずです。

  • 上昇トレンド
  • 下降トレンド
  • 持ち合い

上昇トレンド

価格が上向きの75日移動平均線の上におり、高値も安値も切り上げている状態。これが上昇トレンドです。パッと見、簡単な話ではありますね。

下降トレンド

そして、あるところ起点にして、今度は高値も安値も切り下げてきます。
下向きの75日移動平均線の下に位置しながら、高値も安値も切り下げている状態、これが下降トレンドです。

持ち合い

同じソフトバンクグループのチャートでいうところの、左部分です。
高値も切りあがっていないし、安値も切り下がっていない。逆に安値も切り下がっているけど、高値も切りあがっている。
これはどちらも持ち合いとなります。

ここで大事な注意点が一つあります。
それは、この大きな山でとらえた上での話であり、一つ一つの小さい波の部分を指しているわけではない、という点です。

一つ一つの小さい波の上げるところを上昇トレンド、下げるところを下降トレンド、と言っているわけでは決してないので、たとえば、この小さくさげているところ。これらはあくまでも上昇トレンドの中ですし、反対に、こちらの小さく上げているところ。これらはあくまでも下降トレンドの中です。

これをきちんとわかっていないと、売買判断を誤る可能性が出てくるので、ぜひご自身でいろんなチャートをご覧なってみてください。

戦略の基本。

戦略の基本
価格は必ずこの3つのトレンドの内のどれかに当てはまるはずです。これを踏まえた上で、戦略についても3つにわけてお話します。これもとてもシンプルな話です。

  • 順張り
  • 逆張り
  • レンジ内取引

これも非常に簡単な話でして、トレンドにそって仕掛けるのが順張り、反対に、トレンドに逆らって仕掛けるのが逆張り、レンジ持ち合いの動きをねらっていくのが、レンジ内取引。
実際のチャートで確認してみましょう。

順張り

先ほどのソフトバンクグループのチャートでいうと、上昇トレンドを買いでしかける、もしくは下降トレンドを売りで仕掛けるのが順張りです。

逆張り

上昇トレンドを売りでしかける、もしくは下降トレンドを買いで仕掛けるのが逆張りです。

シンプルに観て、順張りの方が安全に利益が伸びていくのがおわかりいただけると思います。
上昇トレンドを空売りで仕掛けた場合、下げると思って売りで仕掛けたら、上に持っていかれるので、損切りとなりやすいことがいえます。
少しチャートをさかのぼって、別の期間も確認してみましょう。

上昇トレンドは買いで仕掛ければ上に伸びますが、売りで仕掛けるのはなかなか難しいと思います。
逆に下降トレンドは、1万円付近から6千円あたりまで下げてますから、売りでしかければかなり利益が乗りますが、買いで仕掛けると大損もありえます。

レンジ内取引

もう一つ、レンジ内取引に関しては、日経平均チャートで確認してみましょう。
このレンジ持ち合いの中での上げ下げをとっていく、というやりかたですが、正直初心者の方にはあまりおすすめしません。

下手すると細かい損失がどんどん積みあがっていってしまうので、わかりやすくトレンドが発生している銘柄に順張りで仕掛ける、というのを徹底していくだけでも、成果の出方は変わっていくのではないかなと思います。
なので、この中で初心者の方が覚えるべきなのは、順張りのみでいいかと思います。

情報を集める際の注意点。


最初の内にやりがちなのが、雑誌やテレビ、ネットニュースなどで投資に関する情報を集めようとすること。

基本的には、そういったいわゆる「材料」といわれるものは、正直ほとんど意味をなさないところではありますし、むしろ扱いを間違えると大損してしまったり、といったこともありえるので、注意が必要です。

例えばテレビで証券アナリストが、「この銘柄は今後に期待だ。」とか、「明日は上昇だ。」と言っていたとしても、それがどれぐらいのものさしで話ているのかは、実際のところわからないのです。

「今晩はNYが下落しそうなので、日経平均も明日は下げるでしょうね。」とニュースで言っていたので慌ててう売ってしまったとしたら、その下げが上昇トレンド中の小さい下げであれば、実はぜんぜん問題ないことがいえます。

「この銘柄は今後に期待だ。」というのも、目先数ヶ月のことをいっているのか、それとも年単位での大相場のことをいっているのかは、ひとりひとりのものさしや投資スタンスで全然かわってきてしまうのです。

なので、初めの内は、まずは自分がどれぐらいのスパンで投資を行っていくのかを明確にしながら、自分自身でチャートで判断する力を養っていくこと、不用意に投資の情報を集めすぎたりしないようにすること、といった点を意識して観るといいかと思います。

メディアの情報は遅い!!

メディアが取り扱う投資の情報についてはもう一つ、基本的にめちゃくちゃ遅い点にも注意が必要です。
たとえば最近だと「日経平均が高値更新」「金が高値更新」といった記事をみかけたのですが、高値更新をしたところで買いを入れたら、遅いのは想像がつきますよね。

投資は安いところで買って高いところで売るのがなによりも基本ですから、実際に投資を行っているものからすると、

高値更新 ⇒ どこまで保持しようか、いつ利確しようか。

といった選択肢になってきます。
ですが、ぜんぜん勉強してない初心者の方だと、

高値更新 ⇒ 買い

といった誤った判断をしてしまうのです。いわゆる高値づかみですね。こういった、遅い情報をつかまされるぐらいなら、ニュースは観ないようにする、チャートで判断する、といった方が遥かに安全です。

そのためにはもちろん、チャートの勉強や毎日観る努力は必要になってくるので、ぜひこのチャンネルのチャート解説も引き続き参考にして頂けたらと思います。

まとめ:来る下降トレンドに備えよう。


日経平均も米国市場も為替も、高値更新が続いていたところから一転して、一気に利確ムードが漂ってきています。利確が出ている程度なら問題ないですが、当然下落が続けば、いずれは下降トレンドがやってきます。

そうなったときに、下降トレンドを売りで取っていく力が試されます。
暴落時にどんな状況におちいるか、どういった対策をとるかは、大体こちらの3つに分類されるかなというところ。

  • ◎:暴落を売りでとる!下げ切ったところで利確し、買いも仕込む。
  • 〇:暴落は絶好の買い場ととらえ、下げ切ったところで一気に仕込む。
  • ✕:含み損を抱えたまま、どうしていいかわからず塩漬け。

◎と〇の違いは、下降トレンドを売りでとっていくかどうかの違いにはなりますが、◎のほうが当然よくない?と思う方もいるかもしれません。

ですが、売り戦略をわざわざとる必要のない人というのは、要するに、すでに豊富な資金があって、長期目線の買い戦略のみでも十分な利益としてとらえられる人です。

これまでに投資ですでに頑張ってきた人や、投資以外の仕事でも十分にがんばって成功してきたことで資金に余裕がある人は、わざわざ売り戦略をとらなくても、十分なわけです。

このあたりはいろいろ考え方はありますが、やはり一般的な個人投資家は、しっかり下降トレンドも売りでとって、こまめなポジション管理で資産を増やしていくのが、一番効率が良いと思います。

上昇相場も下降相場もとっていく、買いも売りもとっていくことで、豊かな生活を手に入れるスピードは速まりますから、その分の努力はしていっても損はないんじゃないかな、と思います。

ではまとめです。

  • トレンドの基本
    ・・・必ず「上昇トレンド」「下降トレンド」「持ち合い」のどれかに該当。
  • 戦略の基本
    ・・・順張りが基本。
  • 情報を集める際の注意点。
    ・・・スパンの違いに注意!結局は自分でチャート判断。
  • まとめ:来る下降トレンドに備えよう。
    ・・・下降トレンドも売りでとっていく!

上昇トレンドも下降トレンドも、順張りを基本にして考えていくこと。
メディアの情報にながされないこと。そして、このあと来るかもしれない、下降トレンドにそなえて、売り戦略も視野に入れておくこと。

今回はすべて基本的な話ばかりでしたが、初心者から上級者まで共通のとても大事な内容なので、初心者の方は、投資で失敗してしまったときにこの動画を見返していただくと、なにが問題だったかが見つかるかもしれません。ぜひまた見直していただけたらと思います。

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