株を保有する期間のベストは?自身に合ったものを経験から導きます。
こんにちは。投資家・トレーダーの祐です。
「株ってどれぐらいの期間保有していればいいのかなぁ?」
まずは投資スタンスを決めること。これはとても重要なことです。ご自身の性格やメンタルに合ったものを一緒に考えていけたらと思います。
この記事は誰におすすめ
- これから株やFXを始める人。
- 買ったはいいが、いつ売ったらいいか悩んでる人。
- 投資でバリバリ稼げると期待を持っている人。
この記事の内容
- 株を保有する期間を場合わけしてメリット・デメリットを解説。
- 株で“自分に合った保有期間”を決める要素は?かなり重要です。
- 保有期間に執着せずチャート分析で柔軟に判断すべき。
- 株の保有期間は自分に合ったものを自分なりのバランスで行うが良し。
私は今まで失敗も経験した上で、自分なりのポートフォリオのバランスを日々見直しながら運用しています。どのようなバランスで安心感を得れるかは、一人ひとりのメンタルや経済状況によって違います。正解はないので自由に考えて大丈夫です。
株を保有する期間を場合わけしてメリット・デメリットを解説。
まずはそれぞれの特徴を把握することが第一歩です。投資は自分の目的を明確にすることと、それに合わせてどんな投資をするかがとても大切です。
- ①老後のための資産形成である超長期投資。(数十年単位)
- ②安定株で配当金をもらい続ける長期投資。(数年~数十年単位)
- ③成長株で大きな差益をねらう長期投資。(半年~数年単位)
- ④効率よく大きな利益をとっていく中期トレード。(数週間~数か月)
- ⑤日々の生活費を稼ぐ短期トレード。(数日~数週間)
- ⑥上級者向けのデイトレ。(当日手じまい)
①から⑥に向けて、だんだんと保有期間が短くなります。一つ一つ解説していきます。また、NISAが可能なのは①~③。そして④~⑥は株でいえば信用取引、もしくはFXやCFDという選択肢もあります。
①老後のためなどの資産形成である超長期投資。(数十年単位)
20年、30年後を見据えて保有し続ける超長期投資です。普段あまり株や投資について詳しくない一般の個人投資家でもとっつきやすく、NISA枠で考えている人も多いスタンスです。米国株価指数連動型の投資信託やETFを買って、ひたすら持ち続けます。
数十年を見据えているので、短期的な下げや暴落は気にする必要がありません。NISAで株式投資に興味を持った人が、投資の世界への第一歩として一番踏み出しやすいカテゴリーといえます。
②安定株で配当金をもらい続ける長期投資。(数年~数十年単位)
夢の不労所得生活のために、配当金をもらえる銘柄をコツコツ積み上げていくスタンスです。夢は広がりますが、もちろん簡単ではありません。投資先の企業の業績や財務状況をみて投資判断ができるように勉強する必要があります。
とはいっても、①~⑥のどのスタンスを選んでも勉強は必要ですから、そこは覚悟していただけたらと思います。
③成長株で大きな差益をねらう長期投資。(半年~数年単位)
値動きの大きい人気銘柄が割安まで下げてきた際や、これからブームが来るかもしれない小型株を仕込んでおいて、大きな利益を狙います。いわゆるテンバーガーもありえます。
①~③の長期投資の特徴についてふれてきましたが、デメリットに関しても下記に並べてみます。
- 先へ行けば行くほど将来の株価予測など実際はできないので、万一のお金が必要になったときに暴落している可能性も。
- 途中で利確 ⇒ 下がったら入り直し、をしない場合、機会損失が多く発生する。
- 買いのみで空売りをしない戦略なので、やはり機会損失。
- 複数の銘柄に投資する資金量がないと、欲しい銘柄が適正価格に下がってきたときに余力がない場合も。
基本的には景気や株価が上向いていることが前提なので、安いところで仕込めているかどうかがポイントです。
テンバーガーと言わずとも小型株のうちに投資して将来大きくなるような銘柄を探すには、常に新しい情報と先行きを見据えられて、かなり詳細までファンダメンタルを観れる知識やノウハウは必要になります。
こまめにポジションの管理をしないと機会損失も多く、暴落の時に逃げ遅れるリスクもあります。信用取引のレバレッジも利用しないので、ある程度の元本をしっかり作っておく、もしくはじっくり積み立てていく、長い目で育てていく意識が必要です。
ちょっと上がっても一喜一憂しない、下がっても動じない、といったメンタルの安定も必要です。
④効率よく大きな利益をとっていく中期トレード。(数週間~数か月)
いわゆるスイングトレードです。個人投資家が安定した利益を出しつつ相場で生き残っていくには、スイングは効率がいいです。
一例をチャートで観てみましょう。
十分な利益だと思いませんか?長期投資で何年も利確しないで保持する間に、スイングで利益をとっていければリターンは大きくなる可能性があります。かつ、空売りも仕掛けられるので暴落時にも利益が期待できます。
デメリットとしては配当金や株主優待が受け取れなかったり、チャート分析や理論の勉強がかなり必要となります。ただ、スイングのリターンを考えたら株主優待もらうために機会損失いするよりも欲しいものを買えばいいわけだし、勉強に関しても長期投資でもするべきです。
投資で失敗している人のほとんどが何も勉強せずにとりあえず買ってみてしまう点があげれます。デメリットと思わず大損してしまわう前にチャートの勉強はしておきましょう。
⑤日々の生活費を稼ぐ短期トレード。(数日~数週間)
スイングに比べたら利益額は減り、人によっては損切りの回数も増えるかもしれません。その分、一番の強みは暴落時にすぐ逃げることができるところです。かなりこまめに利確や損切り、増資の管理が必要なので時間的・精神的余裕がある人なら強い武器となります。
デメリットに関しては、基本スイングと同じですが利確や損切りのポイントは細かくなる分、自分の中でのルール作りやルールを守る徹底ぶりが鍵を握ってきます。
⑥上級者向けのデイトレ。(当日手じまい)
買ったり空売りしたその日に手仕舞いする手法です。
FXのデイトレをしている、もしくはやってみたいという人も多くいます。ですが儲かっている話よりも大損した話の方がよく聴きませんか?
デイトレはずっとパソコンにはりついてチャートを観ているので一番勝てそうなイメージが一見してしまいます。が、実際はめちゃめちゃ難しいのが現実です。プロの投資家や稼げている個人投資家でも、おそらくデイトレーダーは少ないのではと思っています。
私自身、デイトレで投資のキャリアをスタートさせましたが大損しました。「株を持ち越すのがこわくてデイトレが一番安心」「1円たりとも損したくない」といった心の余裕のなさから負けまくりました。
デイトレでバリバリ稼ぎたいと思っているなら、高額セミナーも検討したほうがいいです。なにより、最初の赤字を授業代として払う覚悟も必要になってきます。
株で“自分に合った保有期間”を決める要素は?かなり重要です。
- 生活スタイル
- 運用する資金量
- メンタル
生活スタイル
要するに相場やポジションの確認などを観る時間が一日のうちでどれぐらいあるかという話です。
相場が空いてる時間に一度でも観る時間があるのかないのか、もっとネタバレ的に深堀りすると9時台と14時台に観れるかどうかはポジションを取るにしても手仕舞うにしても大事です。
日中に全く観る時間がなくても今はたいていの証券会社のソフトで条件を設定して注文を入れておくことができるので活用してみてください。
運用する資金量
資金量によって銘柄も変わってきますし、損切りの許容範囲も変わってきます。
やはり資金量が多いほうが有利なのは事実です。1000万円で投資すれば数日で5%動いただけで利確すれば50万の利益ですが、100万円の資金で同じ利益を出そうとしたらそうもいきません。資金が少ない人ほど回転させる必要が出てきます。
メンタル
僕の赤字 → 黒字化した経験でお話させていただくと、これが一番重要だと思います。デイトレのところでもお話したとおり、メンタルの合うか合わないかが勝率に直結します。
スポーツやゲームでも「冷静さを失うと負ける」
投資の世界ではメンタルを安定させることがより難しいです。なぜなら“負け” = “お金が減る”からです。会社で多少失敗しても、直近の給料が減るわけではありません。ですが、投資は直接お金が減ります。
だからこそ、自分が一番メンタルが安定する投資スタンスをとるのがベストですし、メンタルを安定させる努力をするのも方法の一つです。株を買った夜に不安で眠れないとなれば長続きしませんからね。
保有期間に執着せずチャート分析で柔軟に判断すべき。
インプット → アウトプットで実験を繰り返して自分のルールを作っていくのが堅実な近道です。
しっかりインプット。
勉強は必須です。勉強なしで裕福な生活は舞い降りてきません。“本で独学”は株やFXの世界においては厳しいのが現実です。
実際のところ私は最初、大損からスタートしています。独学で損益だすぐらいならそのお金でセミナー受けるべき、と過去の自分に言ってやりたいです。
少額からでもどんどん始めてみよう。
インプットした上でのアウトプットならどんどんやってみるべきだと思います。最初は少額から、黒字化できてるなら額を増やしていくだけです。仮説をたてて検証して、の繰返しです。
株の保有期間は自分に合ったものを自分なりのバランスで行うが良し。
- メインは短期~スイング
- 遊びでデイトレ
- 本当につぶれなさそうな大企業だけ、最安値付近まで下がるのをねらって長期投資。(執着せず利確ちゃんとしてます。)
こんな感じです。デイトレに重きを置くのはリスクが高いですし、長期投資ではもう間に合わない現実が来ています。結局のところ、全員にあてはまる正解などないので、自分に合ったスタンスでルールを作って日々改善していくしかないのです。
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