1000万分の投資信託で月3万分配のワナ【僕がお勧めしない理由】

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1000万円分投資信託毎月分配型なら月3万円もらえる!安定的だし将来のことを考えたらとても有意義な投資だ!

果たして本当にそうでしょうか?投資信託は商品選びがとても大事。営業の人に勧められたものであれば、本当に信用できる人であるかどうか見極めできなければ痛い目を見ます。

僕は自分自身が株の投資家・トレーダーということもあり、一部を除いて昔から大抵の投資信託はお勧めしていません。今回はゆうちょ銀行やかんぽ生命の失敗を例にとって間違った投資信託を知ることと今後どういった投資をしていったらいいのかを解説します。

 この記事の内容

  • 1000万分の投資信託で月3万もらえるワナ。
  • 1000万分の分配型投資信託を買うより絶対いい方法。
  • 投資信託でも個別銘柄でも失敗しない心得と1000万円貯めるコツ。

1000万分の投資信託で月3万もらえるワナ。

1000万分の投資信託で月3万もらえるワナ。
早速ですが毎月分配型には罠があります。

営業マンの手口。

投資信託にはいくつか種類がありますが、その中の一つが毎月分配型。これは毎月決まった額の分配金をもらえるというメリットがあります。例えば1口あたり1万年で30円の分配金が出る商品があったとして、1000万円分購入していれば月3万円の分配金を得ることができます。

「銀行に貯金しても年間で1000円ぐらいにしかならないのに比べ、月3万円もらえたら年金の足しになりますよ!」とすすめられたら高齢者も1000万円預けてしまうでしょう。でもこの分配金には大きな勘違いがあるのです。

毎月分配型のカラクリ。

毎月分配型投資信託はリターンがプラスだろうがマイナスだろうが毎月分配金を受け取ることができます。マイナスでも分配されるって「どーゆーこと?」って思いますね?ここにおおきな勘違いがあります。

 “分配金がある ≠ 利益が出ている”

分配金は実際に運用側で投資している株の配当金や利息から出ているのではなく、元本から抜かれているだけに過ぎないのです。分配金は主に2種類あります。

  • 普通分配金 → 運用によって得られた利益(元本を上回った額。)
  • 特別分配金 → 元本から戻していく。(利益ではない。)

運用に利益が出ておらす特別分配金をもらい続けた場合、結果として元本は減少し続けていってしまいます。

郵便局が直面している問題。

郵便局はマイナス金利の影響により、集めた貯金を運用することよりも投資信託の手数料で稼ぐことを主軸にしようとしています。販売している投資信託の中でも毎月分配型投資信託は特に人気となっています。

ですが上述のとおり、“分配金がある ≠ 利益が出ている”であり、郵便局で現在販売されている41本の毎月分配型投資信託のうち、発売時から価格が上回っているのはなんとたったの2つ。あとの39本は下回ってしまっているのが現状です。

1000万分の分配型投資信託を買うより絶対いい方法。

1000万分の分配型投資信託を買うより絶対いい方法。
正直いくらでも思いつきます。

1000万円あったら増やす方法はたくさんあります。が、僕は投資専門なので投資中心に誰でも運用できる方法を段階的に選んでみます。

ただ、すべて自分で商品を探すのが前提です。ここまで読んでいただけたらわかるように営業マンの人は売りたいものを売るつけるケースが多いです。人任せにして損してもダメージがあるのは自分だけです。だからこそ段階的なおすすめにしています。

  • ポイント投資で試してみる。
  • 投資信託と株の中間【ETF】
  • いよいよ個別株デビュー。

ポイント投資で試してみる。

今はポイントを使って株や投資信託を買える証券会社が増えてきています。

分配金のある投資信託を選ぶ場合、受け取るのはやめましょう。

 分配金は再投資を選択。

プラスが出ている商品であれば再投資していくことで元本が増えていくわけですから、雪だるま式に利益が伸びていきます。分配金を再投資に回すか分配金がない商品を選ぶようにしましょう。

LINE証券のメリット・デメリットと口座開設方法も【迷ってる暇無し】の記事で深堀りしているのでよかったらぜひご覧ください。

投資信託と株の中間【ETF】

投資信託で株になれてきたらETFを購入してみましょう。ETFは投資信託の一種ではありますが個別の株に近く、投資信託と株の中間といった感じでメリットも多いです。

投資信託は証券会社以外にも銀行や上述の郵便局などが販売していて、販売会社に委託する色が強い分、信託手数料は高めです。ETFは販売会社が証券会社のみなので多少安心感がある(もちろん成績が比例するとは限りませんが。)のと、普通の株の購入と同じでリアルタイムに動くか価格に対して自分で注文を入れます。

個別株と違う所は幅広い銘柄に自動で分散されるのでリスクも分散されている点です。配当金や利息もちゃんと分配されるので、1000万円分のETFを購入して分配金を得れるのであれば、文字通り下手な投資信託を買うよりはるかにおすすめです。

いよいよ個別株デビュー。

ETFも馴れてきたらいよいよ個別株を始めましょう。おすすめはバリュー株への長期投資で配当金を得つつ、スイングトレードでガッツリ利益をとっていく二刀流スタイルです。1000万円あってここまでこれたら、株の投資・トレードだけで食べていくことも可能ですよ。

投資信託でも個別銘柄でも失敗しない心得と1000万円貯めるコツ。

投資信託でも個別銘柄でも失敗しない心得と1000万円貯めるコツ。
ここまでモチベーションの上がる話をした後でなんですが、そもそも論です。

楽して稼ぐのは無理。

要するに何も勉強せずに稼ぐのは無理ということ。楽して稼ぐ方法があったらみんなお金持ちです。そんな甘い話はありません。

株についてなにも知らずに営業マンに勧められるがままに買うのは、それこそ怪しい高額のツボを買うのと同じであることに気づいてください。価値のわからないもの、というか価値の計り方を知らないんです。プロに委託する、といっても結局痛い目を見るのは買ったほうだけですからね。投資信託を信じすぎないでください。

チャートの勉強は必須です。

株価チャートの勉強は必ずしてください。欲しい銘柄が割安か割高か、買い時か売り時かを判断するのはすべて株価チャートです。投資の世界に足を踏み入れる第一歩であり基本中の基本です。

本で学ぶのであれば何十冊も読み、可能であれば有料セミナーも検討しましょう。学ばずに大損するリスクと学んだあとのリターンを考えたら必要経費です。自分が金のなる木になれるかもしれないのですから。

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