米国株のスクリーニング3ステップ【無料ツールも紹介】

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こんにちは、投資家・トレーダー・フリーランスエンジニアの祐です。

米国株って、どうやって銘柄を探したらいいんだろう?

米国株の個別銘柄を検索する、いわゆるスクリーニングの流れを3ステップにまとめて解説するとともに、その際に利用すべき証券会社やツールを紹介します。

米国株は投資信託やETFを購入するインデックス投資が流行していますが、しっかり資産運用・形成していきたいならば、いずれは個別株に移行するのが理想です。

「米国株の個別株への投資を始めよう!」と思っても、すぐに始められるわけではありません。投資するにいたるまでの銘柄の検索~分析は、慣れていないとかなり時間がかかります。

経過を観ていくことも一つの練習となるので、将来の資産形成のためにも米国株のスクリーニングの流れを知っておきましょう。

この記事は誰におすすめ

  • 米国株に興味がある人。
  • すでにインデックス投資している人。
  • 米国株を分析するツールを知りたい人。

 この記事の内容

※この記事はプロモーションを含みます。

米国株のスクリーニング3ステップ。

米国株のスクリーニング3ステップ。
米国株の個別銘柄をスクリーニングするには大きく3ステップ。そして、2つの証券会社のツールを使います。

どちらも、口座をお持ちでしたら無料で利用することができます。(口座開設や維持費ももちろん無料です。)

米国株を取引できる証券会社は、もちろん他にもあります。
楽天証券GMO CFDなど)

ですが、米国株専用のスクリーナーが用意されているのは、SBI証券マネックス証券に限られます。今回は、SBI証券のスクリーナーを使って解説します。なぜなら、最終的に取引を行うのもSBI証券がおすすめだからです。その理由も後ほど解説いたします。

SBI証券の米国株スクリーナーで絞りこみ。

SBI証券の米国株は、個別株だけでも4,169銘柄も取り扱いがあります。全ての財務状況をチェックしていくのはまず無理といえます。なので、スクリーナーに条件を入力して、ある程度絞り込んでいきます。
SBI証券

SBI証券の米国株スクリーナー
今回は高配当かつ割安株を絞り出す目的で、下記のように設定してみました。

  • 自己資本比率 → 低めをカット
  • 予想PER → 20倍以下
  • 実績PBR → 高めをカット
  • 予想配当利回り → 3%以上

この時は74銘柄までスクリーニングできました。

SBI証券の米国株スクリーナーもし多いと感じるようであれば、条件に時価総額(100万ドル)を追加、値を100億ドル以上(入力は10000〜)を追加してもいいかと思います。この時は28銘柄までスクリーニングできました。

SBI証券の米国株スクリーナー
短期トレード(スイングトレード)の場合は、毎日数百銘柄を見るのは当たり前ですが長期投資の場合はその必要はなく、投資資金ができたときや、保持している銘柄の定期的なチェックの時に限られると思います。なので、少し多く感じてもめんどくさがらず、根気強く分析していきましょう。

財務状況を分析する。

銘柄をある程度スクリーニングできたら、ここからが本格的な分析作業です。投資目的によって、見る項目や考え方は変わってきます。成長株であれば売上高や経常利益などの上昇を見ていく必要がありますし、今回の例でのような好配当株投資の場合は、企業の安定性を見ていく必要があります。

SBI証券の米国株スクリーナー
特に米国株で高配当と言われている銘柄は、ベテラン感のある老舗が多いです。売り上げの伸びを期待するというよりかは、配当利回りが年々高まっていたりといったような、倒産するリスクはないかどうかをしっかり見ていった方が良いでしょう。

DMM株のツールでチャート分析。

スクリーニング → 証券分析をしていくつかの銘柄まで絞れたら、最後は今現在が果たして買うタイミングなのかどうかを確認していきます。そのためにはチャートを見ていく必要があります。

現状、米国株の個別銘柄を国内株と同じ環境のもと、しっかりとテクニカル分析できるのは、下記2社のツールのみに限られます。

  • DMM株の「DMM株PRO+」
  • GMO CFDの「はっちゅう君CFD」

ですが取扱銘柄の数が、DMM株は981銘柄(21年10月時点)に対して、GMO CFDは80少々(21年10月時点)となるので、DMM株の一択となります。
DMM 株

DMM株のDMM株PRO+
DMM株PRO+のすごいところは、国内株と米国株を1つのツールの中で観ることができてしまうところです。

他の証券会社は皆、国内株式と外国株式でサービスやツールを区切ってしまっているため、米国株をメインに取引したい人には不便さがぬぐえません。DMM株PRO+はこのストレスを解消しており、国内株と全く同じチャート画面を米国株でも構築することができます。

ではまずはシートに銘柄を登録していきましょう。コードを直接入力していきます。

DMM株のDMM株PRO+
「チャート」と「個別銘柄・詳細」を画面に出しておいて「銘柄連動」をオンにしておけば、一覧の銘柄をクリックしていくことで、チャートやデータが反映されます。

DMM株のDMM株PRO+
DMM株PRO+上でも財務状況の確認はできるので、確認に利用するといいと思います。

今回スクリーニングで設定した条件的には、レンジ持ち合いをしている、もしくは下降トレンド真っ最中という銘柄がほとんどです。下降トレンド中に買うのは逆張りなのでおすすめできません。底をついたのを確認してからのほうがいいでしょう。もちろん財務状況の分析的にOKだった前提です。

長期投資はスイングトレードと違って、まず数年は売らない前提ですし、高配当投資となれば、倒産リスクがない限りはまず売ることはないと思います。なのでチャート的にOKであれば、ぼくはそこまで細かい価格はこだわりませんが、この辺りは個々のルール次第です。

 楽天証券のツールは今後に期待。

楽天証券のマーケットスピード(2ではなく1の方)は米国株に対応していますが、ひとつ前の世代のツールということもあり、機能的になかなか厳しいと感じます。ただ、楽天証券の米国個別株の取扱数は4,399と、SBI証券と同様たくさんの銘柄に対応しているので、DMエム株のツールでヒットしない場合は、楽天証券のマーケットスピードで分析するしかありません。

この辺り、「DMM株を一度挟むのは面倒だ。」という人は、最初から楽天証券のマーケットスピードを使用するのでもいいかと思います。高機能ツールであるマーケットスピード2は今後、米国株に対応予定ということなので期待したいところです。

最終的に投資する銘柄を決めたら、再度SBI証券に戻ります。実際に取引するには、SBI証券を利用しましょう。理由はこの後に解説します。

米国株スクリーニング〜取引するための準備。

米国株スクリーニング〜取引するための準備。

現状、日本の証券会社を通じで米国株をスイングやデイトレするのは難しいので、基本的には長期投資を前提にしています。主に3つの準備が必要です。

ファンダメンタルズ分析を学ぶ。

長期投資において、個別株のスクリーニングに欠かせないのがファンダメンタルズ指標の分析です。企業の成長や、安定性、割安かどうかなどを判断するには、財務状況を分析していく必要があります。

既に解説している通り、投資の目的別に分析方法は全く変わってくるので、自分がどんな投資をしたいのか、そのためにどんな分析をするのか、必ず明確にしておく必要があります。間違った指標を間違った分析を行って利益の取り逃しや大きな損失をしてしまわないように注意してください。

また、そういった悪い結果を招かないためにも、不用意に人の意見に飛びつかないようにしましょう。投資において最も大切なのは、自分の分析した結果と自分の判断です。

ファンダメンタルズ指標の分析の仕方や、米国株の個別銘柄投資に関しては、お勧めの本を紹介しておきます。

テクニカル分析を学ぶ。

実際に買うタイミングを探るには株価チャートを見るのが一番です。これまでの株価の推移を見ることで、高値づかみを防ぐのはもちろん、業績がおもわしくないことをチャートが先行して織り込んでいる場合も、いち早く察することができます。

割安株を狙っていくなら、下降トレンド後の底をついたのを確認した後、もしくは少し遅くはなりますが75日線を上に抜け出した後などがいいタイミングといえます。また、入口以上に大事なことが出口を考えておくこと。利益確定はプロでも難しいといわれており、絶対といえる正解はありません。

これも投資の目的によって変わってくることですが、配当金目的の投資であれば業績に問題ない限りは多少の株価の上下を気にする必要はありませんし、成長株投資であればどこて利確するかはイメージしておかなければいけません。100%利益を抜くことはまぐれ以外にはほぼ不可能なので、どんなシグナルで利確するか、チャートがどのようになったら利確するかはある程度決めておくのをおすすめします。

長期投資ではありませんが、チャートを学ぶなら当ブログの人気記事であるスイングトレードの有料級のコツを公開【これから始める初心者向け】をぜひ参考にしてください。

円貨決済と外貨決済の違いを知る。

外国株式を購入するには、円貨決済と外貨決済の2種類があります。円貨決済とは、投資資金を証券口座に円で入れておけばそのまま外国株式を購入できるものですが、その代わりに購入時に証券会社で設定されている為替手数料が発生します。

一方で外貨決済は、前もって自分で外貨を用意しておく必要がありますが、その分、為替手数料を安く抑えることも可能になります。

取引するのにSBI証券を選ぶ理由。

米国株投資を行っていく上で、できれば為替手数料を安く抑えたいところですね。そこで最適なのが、住信SBIネット銀行で外貨預金した上での、SBI証券の外貨決済です。

 SBI証券× 住信SBIネット銀行が最強。

その理由は、ほとんどの証券会社の為替手数料が米ドルは25銭なのに対し、住信SBIネット銀行はたった4銭というダントツの安さであり、なおかつ住信SBIネット銀行からSBI証券への入出金が無料となっています。

最近では、楽天証券もキャンペーンとして4銭、マネックス証券も買い付け時は無料(売却時は25銭)といったように、各証券会社がかなり競いあっているところではあります。なので、紹介した3つの証券会社の内のどれかに口座を持っているのであれば、「わざわざSBIでそろえなくても」という人も中にはいるかもしれません。

ですがスクリーニングの機能と為替手数料の安さ・便利さを加味すれば、SBI証券× 住信SBIネット銀行がベストな選択と言えると思います。ちなみにSBI証券で口座を作る際は、住信SBIネット銀行の申込も同時に行えますので、両方申し込む手間がなくて楽です。

米国株スクリーニングのまとめ。

米国株スクリーニングのまとめ。

 米国株をスクリーニングする3ステップ。

  • SBI証券の米国株スクリーナーで絞りこみ。
  • 財務状況を分析する。
  • DMM株のツールでチャート分析。

 米国株スクリーニング〜取引するための準備。

  • ファンダメンタルズ分析を学ぶ。
  • テクニカル分析を学ぶ。
  • 円貨決済と外貨決済の違いを知る。

 米国株を取引できる証券会社。

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