投資家が決算発表前後にとるべき行動と心構え【スタンス別に解説】

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こんにちは、投資家・トレーダーの祐です。

「決算発表の前に買うの?それとも後に買うの?

といった疑問を解決します。
これに関してはいろんな考え方があります。なぜなら、一人ひとり。それぞれに投資スタンスや投資目的、考え方が違うからです。

今回は、決算発表前後の行動を「長期投資家」「スイングトレーダー」「デイトレーダー」にわけて解説します。

ただ、やはりあくまでも一例に過ぎませんので、今回紹介する内容を意識しつつ経験を積んでいくことで、自分なりのルールを作っていくといいかと思います。

この記事は誰におすすめ

  • 決算発表をどう過ごしたらいいか知りたい人。
  • 決算発表をどこでチェックするのか知りたい人。
  • 株の投資・トレード初心者。

 この記事の内容

投資家が決算発表前にとるべき行動と心構え。

投資家が決算発表前にとるべき行動と心構え。
まずは決算発表前になにか行動するべきか、どんな心構えで決算発表を過ごせばいいかについて解説します。

長期投資家の決算発表前の考え方と行動。

長期投資目的で保有している銘柄がある場合、もっとも大切なことがあります。それは

 一時的な株価の動きに左右されてはいけない

ということです。もちろんそれは、財務諸表を観て問題ないと判断した上での話です。長期投資は成長株投資・高配当株投資のいずれにしても、目の前の株価の上げ下げを気にする必要はありません。

定期的な決算書やファンダメンタルズ指標のチェックを行っている上で銘柄を保持しているのであれば、決算発表の一時的な動きで利確や損切りを検討する必要はないといえるでしょう。

もちろん、明らかな悪材料が出て暴落することもザラです。この場合の対策としては、決算発表に関わらず日々のチェックで怪しい雰囲気を感じ取っておくことや、損切りの明確なポイントを決めておくことなどがあげられます。

とにかく決算発表で株価が動いたときに慌てないこと。自分のメンタルが安定するように日々準備しておくことが重要となります。

新規で株を購入する点に関しては「決算発表で高騰するのでは?」と発表前に仕込むのは控えましょう。それは投資ではなくギャンブルです。

プロの機関投資家やヘッジファウンドが、企業の決算の数字に対してどのように動くかは、素人目線では判断できません。決算の数字が良くても空をつけて下げることもあれば、数字がイマイチでも対して下げないことも普通です。

プロがどのように行動するか読めない以上、わからない中でお金をつぎこむのはただのギャンブルです。また、長期投資が目的なわけですから、決算発表の爆上げを狙うような短期的な投資をすること自体、目的がズレてしまっていることを認識しましょう。

新規買いを検討している銘柄が決算発表を控えている場合は、発表後の動きでいくらなら買い、いくらなら諦めるのか、決めておくのは一つの手だと思います。
その場合は、ファンダメンタルとテクニカルの両面から判断するのがおすすめです。

一時的な動きに左右されないことが大事!

スイングトレーダーの決算発表前の考え方と行動。

数日~数週間の短期~中期スパンでの取引が中心となるスイングトレード。注目すべきポイントは、新規でポジションを取る(もしくはすでに持っている)銘柄が、保有中に決算発表を迎えるのかどうか、といった点です。

決算発表での大きな動きをねらってポジションをとるのは、長期投資でも解説したように、ギャンブル要素が強いため控えるべきです。なので、決算発表時期にスイングトレード目的でポジション取りする際は、その銘柄の決算発表日を必ずチェックするようにしましょう。

日程を頭に入れた上でポジションをとるかどうかを検討し、ポジションをとるのであれば、決算発表の前日までにクローズするようにしましょう。

「決算発表までポジションはクローズしておくこと!

デイトレーダーの決算発表前の考え方と行動。

ザラバでの決算発表は、乱高下するチャートを観ているとおもしろく、「買って(売って)おけばよかった!」と、利益をとり逃したような感覚になってしまいます。

しかしながらデイトレに関しても、ベースの考え方は同じです。ギャンブルトレードにならないよう、発表の瞬間は対象の銘柄に関してはノーポジションにしておきましょう。

アナリスト予想に惑わされてはいけません!

株や投資に関するニュースを毎日見ていると、決算に対するアナリスト予想がちらほら目に入ってきます。これらに惑わされないように注意しましょう。

  • ×:情報を目にする → 売り買いの判断をする。
  • 〇:情報を目にする → チャートに表れる → チャートから売り買いの判断をする。

実際に発表されたあと、株価がどんな動きをするかはわかりません。一般の個人投資は、イベント時は無理せず落ち着いて様子を見るように心がけていきましょう。

投資家が決算発表後にとるべき行動と心構え。

投資家が決算発表後にとるべき行動と心構え。
続いて決算発表後の話です。

長期投資家の決算発表後の考え方と行動。

もともと長期目的で銘柄を保持している場合、株価の上げ下げだけで手放すことを考える必要はありません。決算短信を観て、経営状況を把握した上で判断してください。

発表前にしっかり心の準備をし、ルールを決めておけば焦ることにはならないはずです。短期トレーダーではないので、目の前の株価はあまり気にせずじっくりと保有していくことを考えるといいでしょう。

狙っている銘柄が決算発表によって下落した際の、新規での買いを検討している人は、大きなチャンスとなりますが、内容によってはリスクもはらみます。

株価が下げた理由をしっかりと考慮し、長期的には上昇が見込めるかどうかを判断してください。また逆張りになっていないかどうかもチャートでしっかり確認するといいでしょう。

スイングトレーダーの決算発表後の考え方と行動。

スイングトレードの場合、まず前提として、株価がチャート上の買い(売り)のポイントに来ているかどうかを日々チェックしていることと思います。そのチャート上でポイントに来ている銘柄が、決算発表後の瞬発力によるものだった場合は、ポジション取りは慎重に判断しましょう。

たとえば上昇基調75日移動平均線の上に大幅に乖離していた銘柄が、決算発表が理由による暴落で75日移動平均線まで戻ってきた時などは、すぐに飛びつかないようにしてください。乱高下が続くと大損するリスクもあるため、株価が落ち着くまで数日は寝かせるのがおすすめです。

デイトレーダーの決算発表後の考え方と行動。

場中の決算発表銘柄をデイトレしていく場合も、基本の考え方はスイングと変わりません。発表の前はノーポジにしておき、動く瞬間はしばらく様子を見ましょう。自信がなければ潔く諦めるのも手です。

 「利益取り損ねた」ではなく「大損しなくてよかった」

と思うことがとても重要です。大きく動くチャートを観るとどうしても「買っておけば利益とれたのに...」となぜか惜しい気持ちになってしまいます。これはおそらくほとんどの人がそうです。

でもそれは勘違いだと気付きましょう。そうすれば、大損のリスクは防げますし、同じような状況になったときも、下手なチャレンジをしなくて済みます。

投資・トレードにおいて敗北=最大で唯一の武器となるお金が減る、という大きなダメージのリスクを少しでも減らせるように努力していきましょう。

投資家はどこで決算発表をチェックすればいい?

投資家はどこで決算発表をチェックすればいい?
一覧で確認する方法と、個別で確認する方法をそれぞれ紹介します。

決算発表銘柄を一覧で確認する方法。

一日単位で一覧で確認するなら、トレーダーズ・ウェブの決算発表スケジュールがおすすめです。デイトレやスイングで新規のポジション取りをする人は、事前にここで確認しておくといいでしょう。

個別銘柄の決算発表日を確認する方法。

一例として楽天証券「マーケットスピード2」の画面を紹介します。

楽天証券のマーケットスピード2
【市況】で確認できます。詳しい操作はマーケットスピード2の使い方【株の初心者におすすめな理由】画像付を参照してください。

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