auカブコムFXの特徴や使い方【初心者向けに解説】
こんにちは、投資家・トレーダー・フリーランスエンジニアの祐です。

「auのポイント投資はしてるけど、FXはどうなんだろ?」
グイグイ成長を見せるau経済圏。その中から今回はauカブコムFXについて紹介します。
auカブコム証券FX
au経済圏では現在、au PAYとau PAYカードでザクザク貯めたPontaポイントをauカブコム証券でポイント投資に回す、というサイクルが出来上がっています。
- ①au PAYカードを作る。
- ②au PAY・au PAYモールを利用してPontaポイントを貯める。
- ③Pontaポイントをauカブコム証券でポイント投資。
今回紹介するauカブコムFXは、auカブコム証券のサービスの一つです。現状では、FXサービスにおいてはPontaポイントを利用することはできませんが、FXに興味がある人もいるかと思うので、auカブコム証券がFX初心者にとって使いやすいかどうかを重点的に観ていっていただければと思います。
この記事は誰におすすめ
- auカブコムFXが気になっている人。
- FXに興味がある人。
- すでにauカブコム証券を利用している人。
この記事の内容
auカブコムFXの特徴やメリット・デメリット。
今回はすでにau経済圏やauカブコム証券を利用しつつ、「FXもちょっと興味あるんだよね。」という人向けの紹介ですので、まずはFXそのものの特徴から紹介していきます。
FXの基本や特徴。
- 株よりも商品となる選択肢が少ないので選びやすい。
- レバレッジをかけて大きな利益を狙える。
- 取引手数料はどのFX会社も基本無料。
- 買い(Ask)と売り(Bid)にはスキ間(スプレッド)がある。
- 売り(Bid)から入ることもできる。
- スワップポイント(株でいう配当金のようなもの)がもらえる。
- 取引時間は平日ほぼ24時間。
株よりも商品となる選択肢が少ないので選びやすい。
株は国内だけでも2,000銘柄以上あり、その中から投資対象となるものを見つけるのはなかなか大変です。ですがFXは米ドル/円やユーロ/円を中心に、大体平均するとどこのFX会社も20~30通貨ペアぐらいです。
しかもその中には、円ではないペア(例えばユーロ/米ドル等)も含んでいるので、初心者~中級者が取引する種類は円が絡む通貨ペアが中心となることから、実際はもっと少ないといえるでしょう。株と比べて、取引の対象を迷うことも少ないです。
レバレッジをかけて大きな利益を狙える。
FXで大儲け、もしくは大損の話はよく聞きますが、その理由がレバレッジです。株の信用取引は約3倍のレバレッジをかけての取引が可能ですが、FXは国内の会社であれば最大で手持ち資産の25倍の額で取引できます。(海外の会社にいたっては、数百倍というところも珍しくありません。)
一見すると「リスクが高そう。」「大損したらこわい。」と感じてしまうところですが、レバレッジがあるおかげで少額から投資・トレードすることが可能で、これは株よりも大きいメリットといえます。
10,000通貨単位で取引するFX会社なら約5万円から、1,000通貨単位のところなら約5,000円から始めることができるので、お試しでトレードしてみることが可能です。ちなみにauカブコムFXは、1,000通貨単位で約5,000円前後からFXトレードを始めることができます。
取引手数料はどのFX会社も基本無料。
FXの取引は株とは違い、基本どこのFX会社も取引手数料が無料です。その代わりと言っては何ですが、FXには次に紹介するスプレッドというものが発生します。
買い(Ask)と売り(Bid)にはスキ間(スプレッド)がある。
取引手数料がたいていのFX会社が無料である代わりに、取引上かならず発生するのがスプレッドです。
上の画像はauカブコムFXの実際のツールの画像です。赤枠のところ、右側の赤色の価格と左側の青色の価格の間に0.002(0.2銭)の差がありますが、これがスプレッドです。
そしてどこのFX会社もスプレッドの狭さを競っています。もしFXを始める場合に取引の中心となるであろう米ドル/円でいうと、0.1~0.2銭が業界では最低水準です。
売り(Bid)から入ることもできる。
株でいう空売りのように、FXは売りから入ることもできます。円高、円安のどちらに動いてもポジションを取って積極的に利益を狙いに行くことができます。
スワップポイント(株でいう配当金のようなもの)がもらえる。
FXにはスワップポイントといって、ポジションを保持していると、株でいう配当金のようなものがもらえます。株と大きく違う所は、株は年に数回の支給であるのに対し、FXは一日でも持ち越せば支給され、毎日コツコツもらうことができます。
短期トレードのイメージが強いFXでも、スワップを目的として、実は長期運用で着実な収益化も見込めます。一つ大きな注意点として、スワップはなんでもかんでもポジションを保持していればもらえるというものではなく、場合によっては払うケースも普通にあります。
なので、スワップの目的の長期運用をする場合は、まずはスワップが高いかどうかFX会社選びをしたのち、ポジションをとったらスワップのプラスマイナスを日々チェックしていく必要があります。
取引時間は平日ほぼ24時間。
国内株の取引時間は9:00~11:30、12:30~15:00のみなのに対し、FXはFX会社のメンテナンス時間の数分~数十分を除く、ほぼ24時間取引することが可能です。
かつ、取引が一番活発になる時間は米国市場が開く21時前後からなので、社会人にとっては好都合といえます。株取引をリアルタイムで取引するのは、社会人にとってはなかなかむずかしいですが、FXであればじゅうぶんに可能です。
これらFXそのもののメリットや特徴を踏まえた上で、auカブコムFXはどの部分に強いか、メリットやデメリットについて紹介していきます。
auカブコムFXのメリット。
- 1,000通貨単位の少額取引が可能。
- スプレッドは米ドル/円0.2銭~の業界最低水準。
- デモ取引で練習が可能。
- 代用有価証券が証拠金の代わりになる。
- 証券会社としての安心と信頼度が高い。
1,000通貨単位の少額取引が可能。
すでに軽くふれましたが、auカブコムFXは1,000通貨単位での取引となるため、米ドル/円であれば約5,000円~取引が可能です。最低でも数万~数十万円が必要となる株とは違い、手軽に始めることができます。
なので、「FXってハイリスクだよね?」みたいなイメージがありますが、実際は違っている、というかおかしなことをせず普通に取引すれば全然危険なものではないのです。レバレッジを正しく利用して、ロスカットもきちんとしていれば、安全な資産運用が可能です。
スプレッドは米ドル/円0.2銭~の業界最低水準。
auカブコムFXのスプレッドは、米ドル/円が0.2銭~の業界最低水準です。ユーロ/円は他社であれば0.4銭のところもある中では0.5銭ということで、若干ではありますが広いです。ただ全体的には狭い方といえるでしょう。
デモ取引で練習が可能。
auカブコムFXではデモ取引も用意されているので、いきなり実際のお金で取引するのがこわい人は、存分に活用しましょう。
ただデモ取引は仮想のお金である分、メンタル面の練習にはなりづらいので、あくまでツールの操作に慣れる程度にして、本気で練習するなら本番環境で少額から自分のお金でスタートしてください。
投資・トレードは結局はいかに自分のメンタルをコントロールできるか、といった部分が物を言うので、メンタルの練習になりづらいデモ取引は早めに卒業し、少額取引で始めてみるのがおすすめです。
代用有価証券が証拠金の代わりになる。
これは他社にはあまり見られない、auカブコムFXならではのメリットといえます。FX口座内の現金が0円でも、auカブコム証券で保有している現物株式・投資信託をFXの証拠金として取引することが可能です。
といっても、これは株式用語で属にいう“二階建て”に似たものであり、決しておすすめはしません。リスク商品を担保にリスクのある商品を取引するので、リスクの固まりであることは簡単に想像ができると思います。一応メリットとはいえますが、利用はできるだけ控えましょう。
証券会社としての安心と信頼度が高い。
auカブコムFXならびにauカブコム証券は、証券・FX会社の名前としては新しめに聞こえますが、前身はカブドットコム証券というメジャーな証券会社です。かつ、今はKDDIグループであるとともに三菱UFJフィナンシャルグループであることから、安心感が他社とは違います。
実際は特に他のメジャーなFX会社も怪しいとかということは全然なく、どこも健全に経営されています。ですが、「これからFXを始めてみよう」という人からしたら、やっぱり有名で安全な会社がいいですよね。
そんな人からしたら、auカブコム証券やauカブコムFXは安心感を感じやすいのではないでしょうか?まずは知ってる会社で試してみる → 知識がついてきたら色々試してみる、で全然いいと思います。
auカブコムFXのデメリット。
- 通貨ペア数が少ない。
- スワップポイントが圧倒的に不利。
- ツールは初心者向け。
通貨ペア数が少ない。
通貨ペアの数は、他のFX会社は大体平均して20~30と紹介しましたが、auカブコムFXはその約半分。円を含む通貨ペアが10,その他が3の合計で13しかありません。
たとえばぼくがメインで利用しているトレイダーズ証券【LIGHT FX】の場合、円を含む通貨ペアが18,その他が11の合計で29です。ただこちらに関しては、基本的には流動性の低いマニアックな通貨ペアは避けるべきなので、問題ないといえばないです。
初心者の人はまずはauカブコムFXで始めてみて、いろんな通貨ペアに興味が湧いてきたら、他のFX会社も試してみる、といった感じで十分でしょう。
スワップポイントが圧倒的に不利。
長期運用で配当金のように受け取ることができるスワップポイントですが、auカブコムFXはプラスの値が非常に低く、マイナスが大きい、といったように、スワップ面は大きなデメリットとなっています。
スワップは日々変動するのであくまで一例にはなりますが、記事を書いてる時のスワップ一覧です。
ぜんぜん違うのがおわかりいただけるかと思います。よって、auカブコムFXはポジションを保有したまま持ち越すことが不利になるので、中~長期運用には向きません。
スイング(数日~数週間)もしっかり利益が取れないと、大きな手数料となってしまいます。デイトレ一択といっていいかもしれません。
ツールは初心者向け。
ツールは正直なところ、最低限、といった印象です。テクニカルには多少制限があったりしますし、描画ツールは少ないほうと言えます。
ただ初めてFXをやってみる人がツールを少し触ってみるには十分だとは思うので、始めてみてもっと高機能なツールが欲しくなったら他社を検討してみればいいかと思います。
auカブコムFXのツールを実際の画像で紹介。
ここではauカブコムFXのツールについて深く掘り下げてみます。今回はFX初心者向けに解説しているので、FX会社のツールを比較する上でのポイントを紹介します。
FXツール選びのポイント。
大事なことは下記2点。
- チャートが見やすい・使いやすいかどうか。
- 取引しやすいかどうか。
この2点が自分の中で高評価をつけることができるかどうか、吟味する必要があります。
これらのポイントを介した上で、auカブコムFXのツールを実際の画像も交えて紹介していきます。auカブコムFXで用意されているツールは2種類。
- PC専用:auカブコムFXナビ
- スマホ専用:auカブコムFX for iPhone/Android
初心者向けに最初にハッキリと言ってしまいますが、きちんと利益を上げていきたいのであれば、選ぶのはPCツールの一択です。「お試しでやってみたいだけだし」という人も、これは共通です。
プロのトレーダーや機関投資家が高機能パソコンやツールで取引しているのに、素人がスマホ一つで利益を出せるほど甘いものではありません。
せっかくチャレンジするのであれば、きちんとした環境で取引してみましょう。(もちろんパソコンでやれば誰でも利益が出る、というわけではありませんが。)
auカブコムFXナビ
ここからは実際の画像も交えて紹介していきます。
こちらは画面をざっくりと構築してみた実際の画像です。ちなみに色は右上の設定画面で変更ができます。
けっこうスッキリと見やすいほうだと思います。テクニカル指標は①②で指定し、③で数値の調整をします。
実際にツールを触ってみての印象として一番に思うのが、けっこう重たいです。この重たさが相場急変時にどうなのか、今後じっくり見ていきたいと思います。
豊富な注文方法。
注文画面は2種類、画像の左側がストリーミング注文、右側が通常注文です。
ストリーミング注文は成行をワンクリックでスピーディに行うためのものです。対して通常注文は、成行の他にも指値・逆指値・OCO・IFD・IFD-OCO注文が可能です。
注文方法の細かい話に関してはFXの第一歩、決済方法をマスターしよう!【なぜ必要?】をぜひ参考にしてみてください。
FXの第一歩、決済方法をマスターしよう!【なぜ必要?】
株のデイトレに挑んではみたものの、「勝てない」「損失ばかり」という人へ、原因と黒字化に向けた対策を現役トレーダーが解説します。原因を探っていかないと、成績はなかなか改善していきません。しっかりと地に足をつけて改善していきましょう。
auカブコムFXナビの特徴まとめ。
- チャートはスッキリと見やすい。
- 注文方法が豊富に用意されている。
- 他社ツールと比較して重たい印象。
auカブコムFXは誰向け?口座開設方法も合わせて紹介。
auカブコムFXのメリット・デメリットやツールの感想も踏まえて総括してみたいと思います。
auカブコムFXはこんな人向け。
- ①すでにau経済圏を利用している人。
- ②すでにauカブコム証券を利用している人。
- ①②のどちらかに該当し、FXを試してみたい人。
- FXのデイトレにチャレンジしてみたい人。
auカブコムFXはこんな人には向いてないかも。
- 短期~中期で積極的に利益を狙いたい人。
- 長期運用でスワップを得たい人。
- 幅広く様々な通貨ペアを取引したい人。
- もっとツールにこだわりたい人。
投資・トレードのスタイルや運用方法を考えた場合、どうしてもマイナススワップの大きさが影響してしまうので、基本的にはデイトレ~数日保有するスイングトレードとなりそうです。
スプレッドが米ドル/円0.2銭なのも加味すれば、デイトレという選択は問題ないとは思いますが、そもそもデイトレは難易度が高く、初心者が利益を上げるにはなかなかハードルが高いので、その点は注意してください。
auカブコムFXの口座開設~取引を開始する流れ。
auカブコムFXを利用するには、まずはauカブコム証券で総合口座を開設したのちにFX口座を申し込む流れとなります。
auカブコム証券FX
- ①証券口座を開設。
- ②FX口座を追加で開設。
- ③入金後、資金をFX証拠金に振り替える。
- ④取引開始。
①で口座開設が完了してもFX取引はできません。②③があることを忘れないようにしてください。すでにauカブコム証券を利用している人は、②~行えばいいので結構早いと思います。
まとめ:ひとまずやってみよう。
auカブコムFXは、入門としては十分だと思います。すでにau経済圏の人やauカブコム証券を利用している人は1社目としてまずは試してみて、FXが楽しいと感じたら他のFX会社も試してみるといいでしょう。
いきなりハイリターンを狙っていくのではなく、レバレッジを正しく利用して、安全な取引を心がけてください。
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タグ: ツール