【ビジネス初心者向け】基礎から学ぶマーケティング・コンセプト5つ

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こんにちは、投資家・トレーダーの祐です。

ビジネスが軌道に乗らないなぁ

という人や、ビジネスを始める起業家向け。
マーケティングの基礎について解説します。マーケティングについての知識は、ビジネスの初期段階から持っておく必要があります。

なぜなら、マーケティングの知識なしに製品やサービスを開発しても、それが自分にとってどんなに便利だと感じたとしても、売れるかどうかは別問題ですし、マーケティングのことを考えられていない製品やサービスは、あとから修正が必要となり二度手間になる可能性もあります。

要するに、マーケティングの知識を持たずに始めてしまうビジネスは、時間もお金も浪費してしまうわけです。なので、これから起業したい、なにかビジネスを始めたい、もしくは始めたけど現状うまくいっていない、という人は、自分の専門分野にプラスして、マーケティングについての知識も日々高めていく必要があります。

今回は、ビジネスを進めていく際に必要とされる、マーケティング・コンセプトというものについてサクッと紹介するとともに、その中でも現状もっとも重要とされているホリスティック・マーケティング・コンセプトについて深掘りします。

この記事は誰におすすめ

  • ビジネスがうまくいっていない人。
  • これからビジネスを始める人。
  • マーケティングの基礎を知りたい人。

 この記事の内容

ビジネス初心者が基礎から学ぶマーケティング・コンセプト5つ。

ビジネス初心者が基礎から学ぶマーケティング・コンセプト5つ。
ビジネスの目的、製品やサービス、顧客や流通、そしてマーケティング。ビジネスの初めから終わりまでの方針となる、マーケティング・コンセプトというものが5つあります。

マーケティング・コンセプトは時代とともに進化しており、その中心は、“企業”や“製品” → “顧客” → “社会全体”へと移り変わってきました。一つずつ紹介していきます。

  • 生産コンセプト
  • 製品コンセプト
  • 販売コンセプト
  • マーケティング・コンセプト
  • ホリスティック・マーケティング・コンセプト

生産コンセプト

もっとも古いビジネス・コンセプトの1つであり、今でも使い方によってはじゅうぶんに力を発揮します。どこでも手に入れることが可能かつ手ごろな価格の製品を消費者は好むという考え方が生産コンセプトの軸となります。

生産効率を高めることによりコストを下げ、製品を大量に市場に投入させることでシェアを高めます。たとえば、衣料品でいえばユニクロ、家具でいうとニトリなどがこれに該当するともいえます。

製品コンセプト

高品質・高性能であることや、業界に革命をもたらすような新機能を搭載したような製品が消費者に好まれる、という考え方が製品コンセプトです。

製品のクオリティにこだわるこの考え方は、リスクをはらんでいることにも注意が必要です。なぜなら必ずしも“素晴らしい製品 = 好まれる”わけではなく、顧客に利用してもらえるとは限らないからです。

たとえば、セグウェイを覚えているでしょうか?2000年台に登場した立ち乗りの電動自転車のようなものでしたが、結局は普及することなく販売終了となりました。

どれだけお金と時間をかけて素晴らしいものを作っても、求められなければ意味がありません。製品やサービスが売れるかどうかは、品質や性能以外にも価格やマーケティングの打ち出し方など、様々な要因に左右されることを忘れてはいけません。

販売コンセプト

その名のとおり、製品の開発から売り込みまでを販売者目線で考えるのが販売コンセプトです。企業側が何もしないと顧客はその製品を購入したりサービスを利用してはくれない、という前提があるもの、普段買おうとは思わない製品などで実践される考え方です。

市場や顧客のニーズを読み取って生産するのではなく、自社が生産した製品を売り込みに行くという形をとり、例えば保険商品などが一つの例です。

マーケティング・コンセプト

ここまで紹介してきた3つとも販売者目線だったのに対し、ここでようやく顧客目線の考え方が登場します。

販売者側が自社の商品やサービスにふさわしい顧客を見つける、という志向から、自社が顧客の求める製品を開発する、という志向に移り変わったのがマーケティング・コンセプトです。

「“マーケティング” = “売り込む”」と思われがちですが、ドラッカーの名言の一つとして、

マーケティングの狙いはセリングを不要にすること。マーケティングの狙いは顧客を理解しつくして、製品やサービスが顧客にぴったりと合うものになり、ひとりでに売れるようにすることである。」

というものがあります。
販売者目線のコンセプトは自分たちのニーズしか考えておらず、売ることの一点集中しがちです。

一方でマーケティング・コンセプトは、製品開発~顧客が実際に利用するところまでどうやって顧客のニーズを満たすかに着目しているので、結果としてひとりでに売れていくことを可能にし、リピートもされやすいのです。

ホリスティック・マーケティング・コンセプト

ホリスティック・マーケティング・コンセプトは、これまでの販売者側や顧客側に偏るのではありません。ビジネスパートナーやコミュニティ、社会も含めてすべてが重要という認識のもと、全員が一貫性をもって実践しようとするアプローチです。

自社の利益だけを追い求める企業はイメージが悪くなり、結果として製品やサービスが利用されなくなってしまうこともあり、近年、関係企業や社会に対しての責任力も問われるようになってきています。

たとえば、スターバックスコーヒーは第三者機関と協力しながら倫理的な調達のガイドラインを定めて、生産者の生活を支援する活動を続けています。他にも、Googleは地球上の二酸化炭素の削減のため、積極的に活動しています。

そういった活動は自社のみで達成できるわけではなく、間に入っているいくつもの企業の協力があってのものであることから、それらの企業や人が一貫性のある考え方を持ち、かつ全員がビジネス的にも成功しているからこそ成立します。

まとめ:自分の製品やサービス、見直してみよう。

OK!NG!
①目線顧客目線販売者目線
②誰が?自社全員が理解マーケティング担当者のみ
③誰の成功?顧客や提携パートナーも自社のみ
④社会的責任活動している何もしていない
  • ①顧客目線になっているか。
    (販売者目線になっていないか?)
  • ②自社全員がマーケティング・コンセプトを理解しているか。
    (マーケティング担当者だけになってないか?)
  • ③顧客やビジネスパートナーの成功も考えているか。
    (自社の利益のみ追及していないか?)
  • ④社会的責任を果たしているか?

④に関しては個人ビジネスの場合、最初から社会的責任を事業に盛り込むのはむずかしいかもしれません。なので多少はこじつけでOKです。

たとえば私の場合だと、投資・トレードに関するノウハウや証券会社・FX会社の情報を主に情報発信しているのですが、記事を観た人が一人でも多く口座を開設して投資を始めてくれたら、金融市場が盛り上がり、企業は投資してもらえたお金を事業に使うことができ、経済が回っていくわけです。

このように、多少無理矢理にでもいいので社会貢献につながる要素を盛り込んでおきましょう。

「ちゃんと顧客目線でサービスを作ることができてるかな?0から見直してみよう!」

【ビジネスの基礎】ホリスティック・マーケティング・コンセプト。

【ビジネスの基礎】ホリスティック・マーケティング・コンセプト。
前章で軽くふれたホリスティック・マーケティング・コンセプトについて深掘りします。

ホリスティック・マーケティング・コンセプトは4つの要素で構成されており、それらが互いに認識し合い、4つすべてを重要視する考え方のもと実践していきます。

  • リレーションシップ・マーケティング
  • 統合型マーケティング
  • インターナル・マーケティング
  • 社会的責任マーケティング

リレーションシップ・マーケティング

顧客やビジネスパートナー、流通業者、マーケティング・パートナーなど、関わっている人や企業と長期的に良好な関係を築くことが狙いのリレーションシップ・マーケティング。

“ニーズに応える”というのは顧客に対してだけの話ではなく、間に入る関係企業にも同じことが言え、高いのニーズ・目的やゴール・技術や社内の現状などをしっかりと理解し合うことが必要です。

統合型マーケティング

統合型マーケティングが担うのは、多彩なマーケティング活動をしながらも、それら一つ一つのマーケティング活動を連動させることにより起こすことができる相乗効果です。

近年、SNSやYouTubeによる広告が主流になってきていますが、一つ一つが単体で完結するのではなく、連動しながらユーザーを誘引していくことで、最終的なコンバージョンにつなげていきます。

それにともなって、マーケティング活動においては、顧客にとって価値あるものを創り出し、それらを提供する力を最大化することが求められます。そのマーケティング活動を明確にするツールとして、販売者側から観た「4つのP」と顧客側から観た「4つのC」があります。

4つのP4つのC
製品
(Product)
顧客ソリューション
(Customer Solution)
価格(Price)顧客コスト(Customer Cost)
流通(Place)利便性(Convenience)
プロモーション(Promotion)コミュニケーション(Communication)

「4つのP」と「4つのC」を一つ一つしっかりと噛み砕いて対応していくことで、ズレをなくし、マーケティング効果を最大化させることが可能となります。

インターナル・マーケティング

正しく機能するマーケティングは、社内全員がマーケティングについて理解することが必要であり、まさにそれを指しているのがインターナル・マーケティングです。

すべての職種・職務が顧客に影響を及ぼす、という意識が必要で、そのためにも社内の上層部や経営幹部ほどマーケティングについて理解していなければいけません。

そもそも経営者がマーケティングについて理解していない企業の売り上げが、伸びるはずがないことを覚えておいてください。

社会的責任マーケティング

社会的責任マーケティングについては前章で紹介したとおりであり、利益だけを追求するよりも社会貢献・福祉活動をしている企業のほうが好まれ、結果として多くの人に製品やサービスが利用されることにつながります。

前述とは別の例でいえば、ファーストフードチェーンがサラダメニューやヴィーガンメニューを充実させてアピールするのも、社会的責任マーケティングの一環です。

まとめ:時間もお金も無駄遣いしないために。

今回紹介したのはマーケティングの根幹の考え方でしかありません。

ですがはっきりしているのは、ビジネスの初め~終わりにいたるまで、要するにニーズの発生~製品やサービスがユーザーの手に渡ったあとの経験に至るまで、すべてにおいてマーケティングが関係しているということです。

ということは、ビジネスモデルを構築する最初から、マーケティングについて知っておかなければいけないということ。なにもわからずにいきなりビジネスを始めても、お金や時間の無駄遣いになる可能性は大いにあります。「継続は力なり」は質がともなって初めて発揮されるわけです。

マーケティングについてしっかり勉強したい人は、ぜひコトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント(基本編)第3版がおすすめです。インプット・アウトプットの同時進行でいきましょう。

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