「デイトレは難しい。」うまくいかない人の原因と対策。

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こんにちは、投資家・トレーダー・フリーランスエンジニアの祐です。

デイトレって難しいなぁ。なかなか利益が出ない...

すでにデイトレで痛い目を見ている人もいらっしゃるかと思います。「デイトレは簡単そう」「デイトレならリスクが少なそう」というイメージが持たれがち。ですが実際にはそんなことはありません。

デイトレで大損する人は多いんです。一回の損失は小さくても、デイトレは取引回数が多くなる分、トータルでの損失額は大きくなってしまうんです。

「こうしたらうまくいく。」ことを実行することも大切なことですが、それ以上に重要なのが「こうしたら失敗する!」ことを絶対にやらないようにすること。

今回は、そんなデイトレの失敗例や注意点を紹介していきます。ぜひご自身のトレードの参考にしていいただいて、損失が出てしまう取引を一回でも減らすことができたら幸いです。

この記事は誰におすすめ

  • デイトレが難しいと感じている人。
  • デイトレで損失が出ている人。
  • デイトレを始めてみようと思っている人。

 この記事の内容

「デイトレは難しい。」うまくいかない人の原因。

「デイトレは難しい。」うまくいかない人の原因。
トレードの成功法、それは損失を最小限にしつつ、利益を最大化すること。そのためにやるべきことは3つ。

  • 損失してしまった時と同じトレードをしないこと。
  • 損失を最小限におさえること。
  • 利益を伸ばすこと。

ではどんな取引がトレードで勝つことを難しくしてしまうのか、具体的な失敗の原因を紹介していきます。

取引中に足の種類を変更してしまう。

利益を取るのを難しくしてしまうデイトレの原因の一つが、ポジションを取った後に分足の種類を変更してしまうことです。分足を取引の途中で変更してしまうことで、ポジションアウトのポイントとなるシグナルや高値・安値が変わってしまうからです。

ケースにもよりますが、たとえば「一つ前の足の安値をロスカットに設定する。」とした場合、基本的には足の単位が大きくなればなるほど、高値・安値が広い余裕をもった取引となります。要するに、ロスカットポイントが遠くなるのです。

たとえば5分足でポジションをとって、30分足や1時間足に変更してしまうと、ロスカットは5分足の時より遠くなっているため、損失額は大きくなります。

反対に、足を小さくした場合も考えてみましょう。30分足でポジションをとって、5分足に切り替えてしまうと、比較的早くロスカットになってしまい、そのあと値が戻りだしてプラスに転じることもありえます。

不用意にロスカット額が大きくなってしまったり、ロスカットの回数が増えてしまわないようにするには、1分足なら1分足、5分足なら5分足、30分足なら30分足と、ポジションのインからアウトまで、一貫性をもってトレードしていく必要があります。

自分の都合で取引している。

売買のポイントをチャートで判断せず、自分の都合で取引してしまうことも、思わぬ損失の増加や利益の取り逃しにつながります。

まだ利益が伸びている途中なのに「さっき負けた分取り返したから逃げよう。」とか、取り返したい気持ちばかりが先行して、ぜんぜん得意のパターンの形ではないのに手をだしてしまったり。

ロスカットポイントになりそうなものが見当たらないのに、無理してポジションをとったが故に損失が大きくなってしまったり。これらのような取引が多いうちは、利益を伸ばしていくのは難しいといえます。

自分自身で利益を小さくし、損失が出る取引に手を出してしまっているからです。一度損失が出てしまった、もしくは連続して損失を出してしまった場合に発生しがちの失敗です。思い当たる人は、またこれらの状況になったときにひと呼吸置いて、クールダウンしてください。

持ち合いに手を出している。

デイトレが難しい、損失ばかり!となる人の原因の一番といっていいかもしれません。そしてこれは、スイングトレードにもいえることです。

持ち合いや、ヒゲが多くてあまり綺麗ではないチャートに手を出すと、損失はどんどん積みあがって大きくなっていきます。「次こそこっちに抜けていく」と何度やっても、持ち合いなので価格は元に戻っていき、ロスカットになる。その繰り返しです。

たとえば下の2つのチャートを見比べてみてください。

米ドル/円の5分足チャート

米ドル/円の5分足チャート
どちらも米ドル/円の5分足チャートです。日にちが一日違うだけです。

1つ目のチャートは、綺麗に上昇トレンドと下降トレンドが明確に出ています。こういうチャートはとても利益が取りやすいです。

一方で、2つ目のチャートです。ローソク足の幅こそ大きいので、取れれば利益が大きいように見えなくもないですが、ほとんど変わらないレンジ間で動いており、ひげの幅も大きく、数も多いです。

2つ目のようなチャートにどっぷりつかってしまうと、まず利益は伸びません。無駄に手数だけ増えてしまい、損失を繰り返してしまいます。

そこに、一つ前に紹介した原因「自分の都合で取引している。」が重なってくると、損失は加速していきます。持ち合いだとわかっているのに、取引をやめることができないんです。

持ち合いの銘柄、持ち合いの時間帯、持ち合いの日には手を出さない、これが鉄の掟です。

でもチャート観てると取引したくなっちゃうんだよねぇ。

わかります、その気持ち。
そんなときはグッとこらえて、チャートを観るのをやめて、自分のトレードスタイルを見つめ直してください。

「ここでやめて、損失が止まってよかった。」

と思えるようになりましょう。実際、そのまま続けても、損失は増えていく一方である可能性が高いです。なぜなら持ち合いだからです。とにかく持ち合い相場には手を出さない、という鉄の掟を守るようにしましょう。

デイトレが難しいと感じるならやるべきこと。

デイトレが難しいと感じるならやるべきこと。
まずは損失の出るトレードをしないこと。次にやるべきことは、損失を最小限におさえること。そして利益を伸ばすことです。

利益を伸ばすには、保持する練習をする。

デイトレで利益を出すことが難しいと感じている人の根本原因は、ポジションを保持することが難しくなってしまっている場合がほとんどです。

そもそもどうして長期投資でもなくスイングでもない、デイトレを選んだのか。それは、日をまたいでポジションを保持することがこわいから、という人も多くいます。

そんな人は、最初に決めた利確の価格に到達する、もしくは利確のシグナルが出るまで、しっかり保持していく練習をしてください。具体的には、実際のお金ではなく、各証券会社・FX会社のデモ取引から始めてみるといいでしょう。じっくり保持する練習をできます。

もう一つおすすめのツールが、セントラル短資FXのスマホ取引ツールに搭載されている「パーソナルレコード」という機能です。トレードした数量や通貨ペアのポートフォリオ(どれだけ分散できているか)、一日ごとの成績、そして、「平均建玉保有時間」を観ることができます。

セントラル短資FXのスマホ取引ツール
たとえばこの画像の場合、11回の取引の平均は6分1秒です。5分足チャートで言えば1本と少しですから、あまり保持できていない証拠ですね。

PF(プロフィットファクター:利益÷損失)が1を大幅に割っているので、損失が出ています。セントラル短資FXのツールでしたら、こんな感じでデータを振り返ることができます。ポジションを保持していられずに悩んでいる人は、ぜひ利用してみるいいかと思います。

損切りできない人は逆指値を設定する。

損切りを自分自身で行うことが精神的に難しい、という人は、逆指値注文を積極的に利用していきましょう。そうすれば勝手にロスカットしてくれます。

ですが、一度設定したロスカットをさわってしまうことで、結局ロスカットポイントをズラしてしまい大損、ということもよくある失敗です。なので、ロスカットを設定したらあとはチャートを観ない、というのも有効手段です。

保持することがこわくてデイトレを選んでいる人からしたら考えられない話かもしれませんが、スイングトレードで利益を出し続けている人は、一日中チャートを観ている人は逆に少ないかと思います。

手法が正しければ、株価は利確のポイントまでいくことのほうが多く、たまにロスカットに引っかかる程度なので、利益が出ているわけです。

FXの場合は、トレール注文IFO注文などを使いこなしていけば、損切りを設定した上で、利益を取り逃すことなく放置しておくことも可能です。保持ができない、損切りが難しい、という人は、こういったツールの注文方法をどんどん使っていきましょう。

トータルの損失額を設定する。

ここまで紹介してきたことを実行しても、当然ながら損失は出ますし、連続で損失を出してしまうこともあります。そうすると、また「自分の都合で取引」してしまうかもしれませんし、その日が一日中持ち合いであれば損失は止まりません。

たった一日で大損するわけにもいきませんので、そういう時のために一日で出していい損失のトータル額を決めくことも大切です。その額に赤字額が到達したら思考停止でパソコンを閉じる、ということを徹底しましょう。

そのままチャートを観続けていたら、また取引してしまいかねません。持ち合いに手を出してどんどん損失はふくれあがります。その前に、負の連鎖を断ちましょう。

根本的に解決するには?

デイトレで勝てない人、負け続けている人の根本的な原因の一つとして、中長期的なトレンドはデイトレでは関係ないと思ってるケースも大いに見られます。

「一日の中でポジションは仕切るのだから、日足でのトレンドは関係ないのでは?」

と思いがちですが、実際はそんなことはありません。デイトレにおいての基本戦略は順張りになります。そしてそれは、きちんと中期的なトレンドを把握した上での仕掛けとなります。

中期的に上昇トレンドであればデイトレのメイン戦略は買い、中期的に下降トレンドなのであれば、デイトレのメイン戦略は売り、といった考え方です。

ということは、そもそもデイトレで成果を上げていくには、スイングトレードの土台が必要になってくるというわけです。そもそもスイングトレードで中期的なトレンドをとらえて利益を上げる技術がないのであれば、デイトレで利益をあげていくこともむずかしいといえます。

デイトレはスイングの知識を積み上げた上で、さらにデイトレの知識を必要とするイメージですので、難易度は自然と高くなってしまいます。デイトレをやりたい、デイトレで成果をあげたいという目標を持っているひとは、まずはスイングトレードの勉強から行うことをおすすめします。

デイトレが難しいかどうかは○○次第。

デイトレが難しいかどうかは○○次第。
利益出すために保持し続けられるか、それとも小さな損失を繰り返して大損してしまうかは、あなたのメンタル次第です。

メンタルコントロールを学ぶ。

デイトレが難しい、保持も損切りも難しいという人は、メンタルを鍛える努力と練習をしましょう。すべてはメンタルをコントロールできるかどうかにかかっています。

もし損失が続いたり、取引がうまくいかないことがあれば、瞑想軽い運動をはさんでみると効果的です。自分の取引スタイルを思い出したり、冷静になる時間を作ることができます。

これはデイトレに限らず、スイングや長期投資にも共通する話です。投資やトレードの成果はメンタルが思いっきり左右することを覚えておいてください。

決めるだけ決めたら、あとは思考停止。

取引をする直前までは思考をフル回転させて、ポジションのイン・アウトの位置やシグナルを決め、「あとは取引するのみ!」となったら思考を停止します。

これが、トレードの最初から最後までルールどおりに取引するコツです。要するに、メンタルをコントロールするための具体的な方法といっていいでしょう。

感情が湧いてきてしまうのを断ち切り、無心でIFO注文や逆指値注文を設定してください。手法さえ正しければ、あとはルールどおりにやるだけなんです。そうすれば利益は伸び、損失は最小限で済むんです。

自分で決めたルールを絶対に守る!!そのために、思考停止してマウスをクリックしてください。

利益が伸びている場合に、あえて金額について深く考えないことも、感情をコントロールするためのテクニックの一つです。「○○円って、生活費の○○分の1ぐらいだよね」とか「○○が買えるぐらいの金額だ」とか考えだすと、すぐに利確してしまったりします。ルールどおりに取引することに集中しましょう。

マイナスで勝利ということもある。

「マイナス悔しい!!」
気持ちはめちゃくちゃわかります。でも、連続で損失を出してしまった時の原因が持ち合いである場合、そこで取り返すのはなかなか難しいです。そして、そこで取引をやめる、という選択をするのも難しいです。

ここまでしつこいぐらいに言ってきましたが、持ち合いは本当に損失が出やすいです。なのでもし、「これ以上取引を続けても、取り返すのは難しい。」と判断できるなら、それは

そこで取引をやめれば勝利なんです。
続ければ続けるほど墓穴を掘ってしまうだけですし、そのマーケットに参加しているみんなが同じ境遇なのであれば、早く抜けたほうが勝ちなんです。

考え方を変えるだけで、メンタルをコントロールできます。チャートを観て、「自分の日じゃない」、ちょっとやってみて損失が続いた。そうしたら、そこでやめれば勝ちなんです。そう思うようにすると、自分の損失を受け入れることができます。

まとめ:原因と対策は明確。

 デイトレを難しくしてしまっている原因。

  • 持ち合いに手を出している。
  • ルールどおりに取引していない。
  • ポジションをうまく保持できない。

 利益を出せるトレーダーになるために。

  • メンタルコントロールする術を身につける。
  • ポジションを保持する練習をする。
  • 自動で執行してくれる注文方法を活用する。

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