お金の教育について考えたことありますか?【海外は子供も投資する】

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なぜお金についての教育を日本は取り入れないのでしょう?

日本人は投資が下手お金の使い方が下手お金の話をするのはイヤ、といったようにお金に対する知識が海外に比べかなり遅れをとっています。もちろんバブル崩壊やデフレといったお金でリスクをとりたくない条件ばかりが続いていることが原因としてあげられます。

ですが根本的な原因は、日本の学校にはお金の授業がないこと。子供に対するお金の教育がないのです。前述の理由から大人でさえお金の知識を持っていないのですから当然と言えば当然なのかもしれません。

僕も30歳手前までまったくお金の勉強をしていなかったので、もっと早く勉強しておけばよかったと、とても後悔しています。でもせめて子供にはお金の知識を持たせてあげたい、そう考える親御さんも多いのではないでしょうか?

今回はお金の教育がすべて。7歳から投資マインドが身につく本から、ためになるお金の知識について紹介します。

 この記事の内容

  • お金の教育がない日本のズレと正しいお金の貯め方。
  • お金の教育をする前に自分のお金に対するブロックを外す。
  • お金の教育を簡単に身近に取り入れる。

お金の教育がない日本のズレと正しいお金の貯め方。

お金の教育がない日本のズレと正しいお金の貯め方。
日本はお金についての授業がないことと長いデフレ期間も重なり、投資や起業についての知識が一般的に乏しいのが現状です。

海外と比べどんなところにズレがあり、本来どうすべきなのかをまとめてみました。

親世代の感覚に縛られている。

子供は親の金銭感覚お金の信念を受け継ぎます。お金持ちの家の子供が大人になってもお金持ちになりやすいのはそのためです。

いい大学に行き、大企業に就職して定年まで勤めるのがお金を安定して稼ぐ方法、投資は危ないから貯金が一番、親からそう教わった人もいるかもしれません。でもそれは親世代の話であり今の20代・30代の働き方は全く変わっています。

我々の親世代はデフレだったことからお金を持っているだけで価値が上がり続けました。わざわざリスクを負ってまで起業や投資をする必要がなかったのです。

今はどうでしょう。株価は上がり、中央銀行はお金を刷ってばかりでどんどんお金の価値は下がってきています。時代の変化についていけず倒産する企業も多いことから、大企業 → 安定というのも通用しません。個人でいかに稼いでいけるかがカギとなっています。

もちろんこの記事を読んでくださっている20代・30代の人たちの子供が社会人になったときも同じで、いまの僕たちの感覚で子供の就職やビジネスに対して口を出しても通用しなくなっているはず。

ですがお金の本質の部分は変わらないので、いかに子供のうちから正しいお金の知識を学ぶことができるかが重要です。

貧富の格差は広がっている、広がっていく。

世界中で問題になっていますが、日本も同様です。お金は構造上お金持ちほど稼ぐことが簡単であることから、お金持ちに資金は集まり、中間層以下は所得が減っています。

毎年、平均年収が発表されていますが、多くの人は平均年収を下回っておりここ数年で平均を上げている要因はお金持ちの所得がさらに上がっているにすぎません。

「お金はほどほどでいいや。」では通用しないのです。そしてこの格差はこれからの5年後10年後にどんどん広がっていくでしょう。

お金よりも大切なものはある?

確かにあります。人はお金以上に幸福度を感じられるものとして、“時間”“人間関係”“自由”があります。年収は上がって一定の水準を超えると、幸福度は頭打ちになります。

しかし年収が下がった場合は別です。お金が足りなくなったり借金をしたりという状況に陥ると、足りないというストレスやプレッシャーから頭が悪くなるという研究結果が出ています。

借金により頭が悪くなると物事がうまく運ばなくなることからまた借金してしまう、という悪循環に陥ってしまうのです。要するに、一度貧困になると覆せなくなってしまうのです。

 失われた30年は実はチャンスだった?

経済成長・景気拡大が振るわなかったことから平成を“失われた30年”と呼んだりしますが、実はお金持ちになるチャンスが誰にでもある時代でもありました。

大昔の日本は、武将は武将、農民は農民といった、立場を覆すことができなかった時代があったように、今後拡大していく所得格差を考えると同じ状況になる可能性は大きいので、日本人の危機意識のなさを感じざるを得ません。

借金のこわさについては借金してまで株に投資しても始める前から負けは決まっているという話でも解説しています。

世界的に観る金融リテラシーの違い。

アメリカやイギリスなど海外では投資について教える授業があります。イギリスでは教育省主導のもと、学校教育に投資教育が導入されているのです。

それに比べ日本は、金融広報中央委員会が2016年に行った金融リテラシー調査にて、お金に関する知識レベルが低いことが浮き彫りになりました。そしてその大きな要因の1つとして、これまでに金融教育を受ける機会がなかったことがあげられます。

子供にお金の知識を持たせることが一般的であり、投資を始める子供さえいる海外に比べ、日本は「お金の話をするのはいやらしい。」「お金は汚い。」といったブロックを持っている親が多く、子供もそれを受け継いでしまうわけです。

従業員としての働き方しか教わることができない日本の教育。

ベストセラー本“金持ち父さん貧乏父さん”で紹介されている4種類の働き方を紹介します。

  • 従業員
  • 自営業者
  • ビジネスオーナー
  • 投資家

日本の教育では主に上の2つのような、雇われたり仕事を受注したりする働き方しか学ぶことができず、経営や投資については自分で勉強するしかありません。でもお金を稼ぐために必須となる働き方はビジネスオーナーと投資家なのです。

日本では起業することのメリットや重要性を学校では教わることができない、だからアメリカでいうGAFA(Google・Amazon・Facebook・Apple)のような大企業が生まれないのです。

投資についての授業もありませんから、日本の個人投資家の9割が負けているというのも納得がいきますね。

お金を稼ぐために養うべきは“問題解決能力”。

起業でビジネスを成功させるコツは新しいニーズを読み取る力、要するに問題解決能力を磨くことです。

コロナショック時に「外出できない」「家で何ができるだろう」といったようにガラリとニーズや価値観が変わり、売上が上がった会社・下がった会社がくっきりわかれたように、新しいニーズにアンテナを張り敏感になっておくことで次のビジネスは生まれます。そのチャンスが来たタイミングで「お金がないからビジネスを始めることはできない。」とならないよう、お金や起業に対しての知識を高めつつマインドを整えておけるといいですね。

お金の教育をする前に自分のお金に対するブロックを外す。

お金の教育をする前に自分のお金に対するブロックを外す。
日本人がお金の知識に疎い根本的な原因の1つである、お金に対するネガティブなイメージを取り外して「お金は稼いでいいもの。」「お金はエネルギー。」と思えるようになりましょう。

お金に対するイメージをひたすら書き出す。

あなたが持っているお金に対するイメージをひたすら書き出してみてください。お金を稼ぐこと、お金持ちになること、顧客からお金をもらうこと。全部だしつくせるまでとことん書き出してみてください。

お金に対するイメージを持った原因は?

あなたがお金に対してなぜそういうイメージを持ったのか考えてみてください。親なのか、大人になってからの経験なのか。必ず原因があるはずです。

冷静にお金について考えてみてください。

お金自体に価値は無く、お金を出して得られるものに対して価値があるだけに過ぎません。お金に対してマイナスのイメージを持っている場合、それは自分が勝手にお金に感情をのせているだけなのです。お金はただのツールです。あなたが持っているイメージはあなたの思い込みなのです。

お金の教育を簡単に身近に取り入れる。

お金の教育を簡単に身近に取り入れる。
ご自身のお金に対するブロックを外したら、子供と積極的にお金についての会話をしてください。

かといってむずかしい話をする必要はないので安心してください。

ゲーム感覚で。

値段を当てるクイズが最初のおすすめです。衣料品やレストランでの食事などで値段を予想してもらうクイズであれば、物の価値について学習することができます。

子供が計算をできる年齢であれば少しステップアップして、売り上げを計算してもらうというのもいいですね。楽しんでお金について学ぶ機会を積極的に作ってみてください。

子供のお金の使い方に対しての声のかけ方。

「無駄遣いしちゃダメ!」

つい言ってしまいますね。でも価値観は人それぞれなので一概に無駄遣いと言い切ることができません。子供にとって無駄と思っていないのであれば意思は伝わらないからです。その場合は言い方を変えて、

「それを買ったらどんな価値が手に入るの?」

と聴いてみることです。価値という言葉は大人でさえ難しい、だからこそ子供のころから使い続けましょう。成長するにつれ、自然とキャッシュフローについて考えらるようになってくれたらうれしいですね。

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