【塩漬け株はどうすべき?】対処法4選、繰り返さないための方法3選
Stock, 株式投資,トレードのコツ, 損失,リスク対策, 配当金,株主優待, 長期投資
こんにちは、投資家・トレーダーの祐です。
「塩漬け株、どうしたらいいかわからないよぅ...」
友人・知人にすすめられて株を買ってしまったり、テレビの特集などで株に興味をもって買ってしまい、それが塩漬けになってしまった人はけっこういます。
そのままにしていても、常に塩漬け株のことが気になってしまったり、どこかスッキリしない、というのであれば、私生活にも影響してしまいます。
せっかく株に興味を持ったり、株を買ったその行動力が失われてはもったいない。なにより株式投資を嫌いになってほしくない。
ですので、いちど塩漬け株と向き合って、整理してから次の一歩を踏み出しましょう。今後、同じことを繰り返さないために、しっかり学んでいけば、問題ありません。
この記事は誰におすすめ
- 塩漬け株を保有している人。
- を株塩漬けにしたくない人。
- これから株を始める人。
この記事の内容
塩漬け株はどうするべき?【対処法4選】
すでに保有している株が塩漬けになってしまっていて、どうしたらいいかわからない人向けに、いくつか選択肢を紹介します。
損失の幅や資産の状況、今後現金化する予定があるのかどうかなど、一人一人によってとれる対応は違ってくると思います。なので、自分に合う対応を選択していけばいいでしょう。塩漬け株をどうにかするために、主な4つの方法を紹介します。
- ファンダメンタルズ分析で判断する。(中級者向け)
- 株価チャートで判断する。(中級者向け)
- 保有する価値ありなら買い増しもあり。(上級者向け)
- サンクコストとして処理する。(初心者向け)
ファンダメンタルズ分析で判断する。(中級者向け)
塩漬け株の対処法で最初に紹介するのが、ファンダメンタルズ指標について学んだ上で判断する方法です。
財務状況や経営方針、将来性についてしっかりと把握した上で、安定性や今後の成長性が見込めるのであれば、資産の一つとして株を保持していく判断です。
ファンダメンタルズ的にOKで、なおかつ配当金や株主優待がもらえるような銘柄であれば、それらを受け取ることで少しでも損失を軽減していけばいいでしょう。
また、将来的に現金の価値が下がるかもしれない、という懸念も昨今よくいわれている話(仮想通貨が人気なのもそれが大きな理由の一つ)としてあります。
なので、株を保有していることを前向きにとらえて保持していけば、心も頭の中もクリアになります。
株価チャートで判断する。(中級者向け)
塩漬け株の対処法2つめが、株価チャートで判断するというものです。チャート理論について学んだ上で、今後上昇トレンドに乗れそうなら保持、明らかに回復が無理だと判断できるなら損切りしてしまいましょう。
たとえばこんなチャートです。
【3053ペッパーフードサービス】の月足のチャートです。株主優待やファンダメンタルズはあえて加味せず、チャートだけで考えていきます。
2017年10月に8,230円の最高値を付けましたが、2020年10月以降は300円前後で推移しています。
株価300円前後の株を現金化したところでお小遣いにもならない、というのであれば、逆に保持し続けるという選択肢もあるかと思います。
これ以上は下げようがないというか、下げたところでたかが知れてますからね。であれば、宝くじ感覚で保持しておくという選択です。
ここに関しては、決しておすすめというわけではなく、あくまでも個々の判断となるでしょう。
保有する価値ありなら買い増しもあり。(上級者向け)
塩漬け株の対応としては中~上級者テクニックとなりますが、ファンダメンタルズや株価チャートを分析した上で保持していこうと判断した場合、買い増しの検討もおもしろいでしょう。
いわゆる、ナンピン買いやドルコスト平均法です。(それぞれの違いについてはナンピン買いやドルコスト平均法による長期投資のリスクの理解とコツを参照してください。)
ただ、買い増しの場合は当然、今後の株価の上昇を見込んで保持する場合に限られます。
前述のペッパーフードサービスのように、「現金化しても仕方ないから保持」というようなスタンスであれば、リスクは高いので控えるべきです。
塩漬け株に対して買い増しをしていく場合は、しっかりと株価の上昇の根拠を持った上での判断が必要です。
サンクコストとして処理する。(初心者向け)
サンクコストとはビジネス用語の一つであり、これまで投資してきた事業があったとして、その事業を中止・撤退しても取り戻すことができない回収不可能な資金や労力のことを指します。
加えて、これまでかけたサンクコストを考えるともったいないと思ってしまい、その事業へ投資し続けることが損失につながるとわかっていても継続してしまうことをサンクコスト効果といいます。
サンクコスト効果から導き出される教訓は、「未来の意思決定の際に、過去の損失のことを引っ張ってはいけないよ!」というものです。
塩漬け株をいつまで経っても切ることができないのは、これまでかけてしまった時間やお金がもったいない、というまさにサンクコストに該当します。
なので、サンクコストとして認識する場合、塩漬け株はいったん決済してしまって、一度クリアな状態にしてから改めて一から株式投資に取り組む、という流れになります。
塩漬け株に対してメンタルがやられてしまっている人は、すぐに行動できるこの方法が最適でしょう。
株の塩漬けを繰り返さないための方法3選。
大事なのはこれから。同じことを繰り返さないことが重要です。そのための方法を3つ紹介します。
- 買う時点でのゴール設定が重要。
- 株主優待や配当金だけで判断しない。
- 人気の新規IPO銘柄に注意。
買う時点でのゴール設定が重要。
「とりあえず買ってしまった!」という時の一番の失敗の要因ともいえるのが、出口を決めていないことです。正しい投資・トレードは、いくらで利食い、いくらで損切りというのが明確にあります。
長期投資であれば期間を決めるとか、財務状況を定期的にチェックして雲行きが怪しくなってきたら(例えばPERが○○以下になったら)仕切る、などのルールを設けることが必要です。
正しいゴール・ルールの設定と実行ができていれば、株が塩漬けになってしまうことはまずありません。買う前にしっかりと売る時のことを考える、ということが株式投資の基本となります。
株主優待や配当金だけで判断しない。
株式投資の初心者にありがちな失敗として、株主優待や配当金だけで判断して株を買ってしまうケースです。結果的に塩漬け株になってしまうわけです。
株主優待や配当金は、今後の株価上昇の根拠にはなりません。ファンダメンタルや株価チャート・テクニカルなどの指標を使ってしっかりと分析を行ったうえで、売買の判断をしていく必要があります。
「配当金投資であれば、生涯株を売らないのだから別に関係ないのでは?」というのも確かに一理あります。
ですが、業績が悪くなれば配当金が下がることも考えられますし、最額の場合、企業の倒産のリスクは全ての銘柄においてあるため、結局は分析が必要になります。
おいしい思いをするためには、それなりの努力は必ず必要になります。
人気の新規IPO銘柄に注意。
「新規IPOで一攫千金!」のはずが高値掴みしてしまい、塩漬け株となってしまった人も多いのではないでしょうか。新規IPO銘柄はギャンブル投資となってしまうため、決しておすすめしません。
新規IPO銘柄はファンダメンタルズとテクニカルのどちらにおいても数値の推移というものがありません。ということは、株価に根拠がないのです。
いくらが割安、ここのポイントが買いのサイン、といった根拠が一切ない、だからギャンブルなのです。塩漬け株に限らず、投資で失敗したくないのであれば、新規IPO銘柄に手を出すのは控えましょう。
まとめ:塩漬けかどうかは、あなた次第です。
株が塩漬けになってしまっているのは、考え方ひとつでいくらでも状況を変えていくことができます。
“投資”は株もビジネスも一緒です。自分が経営者となって、その事業に投資して収益化できるかどうか、持続可能かどうかを判断する力が必要になります。
決して簡単ではないですし、人にすすめられたから、という理由でも、損失をかぶるのは自分です。経営者意識をもって、いくら使うことでいくら儲けるのか、という考え方を習慣化することが重要です。
「むずかしそう」「大変そう」と思うかもしれませんが、お金を増やしていく楽しさや喜びが大きいのも、株式投資の魅力の一つです。
今後生きていく上で確実に必要になってきますので、リスクを恐れず、日々勉強しながら投資を楽しんでいってください。
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