起業に向いている人の特徴【部下がリーダーに求めるものを理解せよ】

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起業に向いている人っていったいどんな人なんだろう?自分はキレッキレの頭もないし指示を出すのも得意ではない。自分には向いてないのでは?

自分が起業にむいているかどうか、部下とどのようなコミュニケーションをとればいいのか、悩んでいる人は多いです。いかにもバリバリ仕事をこなせそうな起業家のほうが起業してもうまくいかない、といったような一般的なイメージとの相違があることも実際は多かったりします。

起業はもちろん、会社でのチーム作りに失敗しないよう、必要な要素について解説していきます。

 この記事の内容

  • 起業に向いている人の特徴
  • 起業がうまくいかない要素まとめ。
  • 起業に向いている人の+αテク。

僕自身チーム仕事の経験が多く、コミュニケーションや人材育成については勉強するたびに、「あの時ああしておけばよかったな。」「もっと早くこの知識を手に入れたかったな。」と後悔することが多いです。時代や世代によっても性格・価値観は変わってくるので勉強し続けることが大切です。

起業に向いている人は内向的。

起業に向いている人は内向的。
キレッキレのバリバリ働くようなイメージと対照的で意外かもしれません。

実はリーダーは謙虚内向的な人であるほうがチームはうまく回ります。

周りを信頼して任せるのが仕事。

外交的で積極的に口を出すのが日常になっているリーダーが率いるチームは、当然ながら部下が育ちにくくなってしまいます。“言われることだけこなす”“意見しても通らない”というのが蔓延し、結果的にチーム全体のモチベーションは下がっていきます。

対して、内向的な人は周りをよく観察することから部下のことをよく理解していて部下のモチベーションに配慮しながら仕事を任せることができます。モチベーションの高い社員は内向的な上司の下で働くほうが成果を出しやすいというデータがあるのでどんどん仕事を任せるべきです。

逆にモチベーションが低く言われたことだけこなすような部下は外交的な社員の下でないと動くことができずチームが機能しなくなるので注意が必要です。

失敗するかもしれない、と思うことが実は重要。

成功を信じつつも「失敗するかもしれない」「簡単にはいかないだろう」と思っておくほうが結果的に成功しやすいです。障害を想定しておくことでショックをやわらげ、迅速に対応できることからモチベーションも下がりにくいです。あのNASAでもプランニングをする際、「目標達成を妨げるものはなにか」をとことんあぶりだすという方法をとっているそうです。

同時に、失敗しても大きな痛手にならないような環境作りをしておくのも重要です。例えその一度が失敗しても採算がとれるように根回しをておけば自分も部下も余裕をもって行動できるのでより成果は出しやすくなります。

謙虚さが必要な本当の理由。

起業家や経営者に謙虚さが求められる最大の理由は自分よりも優秀な人を集めるために必要だからです。優秀な集団を作るためには自分より優秀な人を集める必要があり、その人たちにまるっと任せてしまうことが良いチーム作りであり良い成果を生み出します。

内向的謙虚な人は、他人からのフィードバックも受け入れることができるので、伸びしろがある点も素晴らしいです。そして自分が不完全だからこそ他人を高く評価できるわけです。

起業がうまくいかない要素まとめ。

起業がうまくいかない要素まとめ。
リーダーや上司の間違った行動は部下に伝染し、そのまま社風となります。

一生懸命指示しているつもりが、いつのまにか部下が働きづらい環境を作り出してしまっていないでしょうか?

すべての決定権がリーダーにある。

一つ一つの決定権リーダーに依存してしまっている状況はいいとは言えません。リーダーがすべての決定をしたり指示を出しているようだと、チームで働く意味がなくなってしまいます。

雑用のためにアルバイトを雇うというだけならいいかもしれませんが、売り上げを伸ばし会社を大きくしていきたいのであれば利口な採用とは決して言えません。

やっぱり人間。金銭面で不透明なのはNG。

経営者や上司があまりに給料が高過ぎでは当然不満が生まれやすいです。加えて「上司がいくらもらっているか知らない」という職場も少なくないと思いますが、実は不信感がうまれやすいので注意しておくべき点となります。何もしてないのに高給取り、と思われないような適正な水準透明性を保つことがポイントです。

怒りなどのメンタルの不安定さは伝染する。

怒りの感情・行動は上司から部下へ伝染します。ギスギスした職場と笑顔が絶えない職場がくっきりわかれるのはそのためです。

人は身近な存在ほど自分の思い通りになると勘違いしています。遠い存在のもの(例えば天候など)は思い通りならなくても受け入れることができるのに対し、身近なもの(例えば家族)が思い通りにならないと受け入れることができません。

ですが本来は距離に関係なく、自分以外のものは思い通りにはなりません。プレッシャーやストレスを与えても相手の行動は変えられないどころかモチベーションは下がるだけです。

対等過ぎる関係はうまくいかない。

友人・知人と起業するとなったときに注意すべき点です。会社の方向性で意見がわかれたりヒビが入り始めると、対等関係は平行線のまま解決しなくなってしまいます。そうならないよう上下は決めておいたほうがいいでしょう。

方向性などでもめたり決定権でリーダーに依存しないようにるす対策としては、各々のできることとできないことの棲み分けをはっきりしておくことです。自分にできないことは口のだしようがないので自然と全部任せるしかなくなります。

起業に向いている人の+αテク。

起業に向いている人の+αテク。
実際に有能かどうか以上に大切なことがあります。

リーダーとしての有能さももちろん大事ですが、同等か、もしかしたらそれ以上に大事なことです。

「この人はリーダーにふさわしい。」と思わせる能力。

自分は有能だと周りに思わせる能力が高いと有能な人が集まってくる強いチームができる数字が上がる再度リーダーが有能だと思える という好循環に入ることができます。

なので学歴と起業家の優秀さが関係ないのもそのためです。パナソニックの創業者である松下幸之助さんは、家がまずしかったため小学校を中退していることで有名ですし、成功したのは周りが優秀だったから、というような名言を数々残しています。

松下幸之助さんのあとで自分の話をしても全く説得力はないですが、僕は高卒ですし当時大学受験をしなかったのは学年で僕一人だった中で、今は僕が一番時間もお金もゆとりのあるストレスフリーな生活をしている自信はあります。

なので「いい大学行ってないしな」「高卒なんだけどな」とか思っている人は全くコンプレックスを思う必要はないです。

 “リーダーにふさわしい”とおもわせる能力。

  • 可能性を感じさせてくれる。
  • 最後までやりとげる力。
  • 助けるタイミングが絶妙。
  • 可能性を感じさせてくれる。

人を取り込んだり説得する術として、将来のヴィジョンや可能性を感じさせられることができる話し方というのがあります。

「自分は今までにこんなすごい実績がある」というよりも「自分ならこんなことができる」という可能性を語れるほうが周りは魅力的に感じます。これは就活の面接や銀行での融資をうける際にも使える技なのでぜひ覚えておくと良いと思います。

最後までやりとげる力。

当たり前の話ではありますが、何があっても最後までやり通す力、もっといえば最後まで責任をとれる力を周りに見せることができるかが重要です。「たとえ失敗したとしても自分が責任はとるから、最後までやろう。」と自らすすんで責任を負えると部下はついていきやすくなります。

助けるタイミングが絶妙。

部下が働きやすくするためにはすべてを任せてできるだけ口をださないこと。なんですが、完全放置はNGです。

有能だと周りに思わせる能力が高い人は、口を出すタイミングがうまいんです。部下が困っているときや助けを求めてきたときに、情報を与えてあげたりコツを教えてあげることで部下のモチベーションをさげることなくアドバイスができます。やはり内向的部下のことをよく観ているからこそなのかもしれません。

今日からいきなり部下にすべて任せてみよう、というのは当然むずかしいはずです。まずはある程度の大枠マニュアルを作ってみて、その中で自由を与えてあげることからはじめてみるのはいかがでしょうか?

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