株の損切りのルール作りから実行のコツまでを現役トレーダーが解説!

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買った株をいくらで損切りすればいいんだろう?

損切りしなければ上昇に転じたりすることもあるんじゃない?

こんな疑問を抱いていませんか?こんにちは、投資家・トレーダー・フリーランスエンジニアの祐です。

株を買ってみたものの、損切りをすべきかどうか、いくらで損切りすべきかどうかを悩んでいませんか?損切りは投資・トレードにおいてもっとも重要な要素の一つです。いうなれば、生命線である運用資金を守るための命綱ようなもの。正しく損切りできるかどうかが長く相場の世界で生き残るコツとなります。

この記事は誰におすすめ?

  • 株をいくらで損切りしたらいいかわからない。
  • 買った株をうまく損切りできない。
  • 株を損切りすべきかどうかがわからない。

今回は初心者が簡単に損切りを実行するためのポイントやルール作りまで惜しみなく全部解説します。

 この記事の内容

  • 買った株を損切りすべきかどうか。
  • 株の損切りはいくら?ロスカットポイント設定3選。
  • 株を損切りするためのコツ3選。

買った株を損切りすべきかどうか。

買った株を損切りすべきかどうか。
冒頭でお話したとおり、損切りは資金を守るための生命線であり命綱です。

損切りしたことで利益を取り逃すのではないか?

そう考える人も多いと思います。買った株が下がったから損切り、でもそのあと戻ったり上昇に転じたら余計に損したつもりになりますね。そもそも損切りに対して「損切りした後にどうなるか?」という概念を持つことが間違いなのです。

 大事なのは“後”ではなく“前”。

そもそもトレンドの読み方やポジションをとるタイミングを間違えたからこそ株価が逆に動いてしまっていて、結果として損切りラインに抵触したわけですから、そこで仕切るのが自然な流れとなります。その後に上昇に転じてもそれは“偶然”であり“マグレ”に他なりません。通常の考え方はそのまま反対に動き続ける、だから早めに切る=損切りなのです。下記は買い戦略の場合。

  • ○ 買った銘柄の株価が下落し始める → 損切り → そのまま下落し続ける。
  • ✖︎ 買った銘柄の株価が下落し始める → 何もしない → そのまま下落し続けて損益がふくらむ。

こう考えることが基本です。損切りの後に価格が戻ることは想定から外してしまいましょう。

損切りする必要がない戦略もあります。

投資スタンスの選び方によっては、損切りという概念がない人もいます。主にはほぼ生涯売る予定のないぐらいに超長期投資の人が該当します。

  • インカムゲイン(配当金)で利益を得るのが目的の人。
  • ドルコスト平均法で買い増しをしていく人。

例外があるとすれば、なにか突発的な倒産や上場廃止になるような悪材料が出たら手放すことも考えられますが、基本的には売る予定がないので損切りという概念自体がありません。

この部分だけを観ると「初心者は長期でじっくり。」がよくオススメされているのがなんだか納得できますが、長期で投資するには銘柄の選び方や買い増しのルールなどをめちゃくちゃ研究する必要があります。当然どの銘柄でもいいというわけではありませんので注意してください。

株の損切りはいくら?ロスカットポイント設定3選。

株の損切りはいくら?ロスカットポイント設定3選。
短期トレード向けの主なロスカットの方法をまとめてみました。

勝率から割り出す方法。

人それぞれではありますが、プロのトレーダーでも勝率は3~4割なら良いほうだといわれています。例えば自分の勝率が3割の場合、

勝:敗 = 3:7

となるわけです。この勝率で儲けを出すとしたら単純に利益と損益のバランスは

利益:損益 = 7:3

利益を7以上出さなくてはいけないわけです。なので例えば一回の取引で10%の利益を取りたいと考えているのであれば損切りは3~4%、利益を5%取りたいのであれば損切りは2%程度という値が導き出されるわけです。

よく「損切りは5~10%で!」と書かれていたりしますが、誰でもあてはまるわけではないことがわかるはずです。

「じゃあ勝率1割の場合、すぐ損切りになってしまうのでは?

と思ってしまうかもしれません。ですが、その場合はそもそも学習が足りない可能性が大きいです。損切りと並行してチャートについてやトレードについてもっと勉強しましょう。【無料教材シリーズ】をぜひ読んでみてください。トレードのコツについて惜しみなく書いています。

買ったローソク足の安値で損切り。

非常にシンプルでとても分かりやすい損切りラインとなります。理想はすでに紹介した、勝率から割り出した価格ローソク足の安値が重なるような価格でのポジションの取り方ができると、良いロスカットとなるでしょう。

「勝率から割り出した価格とローソク足の安値が重なるところ」といったように、テクニカルトレードは複数の条件・サインができるだけ揃うことを意識してください。勝率も上がりルールも強固なものとなっていきます。

移動平均線を抜けたら損切り。

移動平均線は全ての投資家・トレーダー、特にプロ機関投資家ヘッジファウンドが意識しています。買った株が移動平均線でバウンドせずに下に抜けていくようなら危険な可能性があります。損切りをしましょう。再び上に抜けていくようならそこでポジションを取りなおせばいいだけの話です。

自分のメンタルに合わせた価格の決め方を。

損切りラインを決めるにあたっての最終的なポイントは、自分のメンタルが耐えれるかどうかということになります。投資・トレードはメンタルを安定して保つことができないと続けることはむずかしくなり、一番に影響してくるのはポジションを保持している時となります。

「利確?」「損切り?」「まだ保持する?」

と考えること自体がストレスとなってしまうことから、損切りの価格も精神的に耐えることがむずかしい設定をすることは避けましょう。損切りしたところで「まったく気にはなりません。」といえるぐらいに気持ちに余裕を持てる価格設定を意識してください。

株を損切りするためのコツ3選。

株を損切りするためのコツ3選。
損切りを実行するための方法・コツを紹介します。

自動売買に任せよう。

損切りの価格が決まったら、あとは自動売買に任せてしまいましょう。逆指値注文を入れておけば、損切りラインに抵触したらかってに損切りしてくれます。大事なのは、絶対に損切りラインを動かさないことです。投資・トレードにおいて損切りラインを動かすことは大罪に値します。【株の損切りラインを動かしてしまう大罪】犯さないようにする心理学もぜひ読んでみてください。

逆指値注文の設定も含めて、株の取り引きを行うには板注文ができるツールが便利です。おすすめは、GMOクリック証券のレーザートレードです。いろいろ使ってみた中でレーザートレードが一番使いやすいと思い、何年も利用しています。
» GMOクリック証券

日中は相場を観れても観ない。

「どうゆうこと?」と思うかもしれません。日中に相場を観る時間があってもあえて観ない。これ、実はめちゃくちゃ有効な戦略なんです。なぜなら相場を観ているとメンタルが揺らいでしまい、

「やっぱりもう利確しちゃおうかな?」

「損切りするのやめておこうかな?」

と余計な思考をめぐらせて、ルールと反れた行動をとってしまうからです。相場を観る時間をある程度決めておき、それ以外の時間は観ないようにしましょう。自動売買を設定したら、相場は観ない、セットでぜひ取り入れてください。

メンタルコントロールについて学ぶ。

損切りラインの設定のところでも触れましたが、投資・トレードはメンタルを適正に保てるかどうかが結果に思いっきり影響します。損切りの価格の決め方もそうですし、相場をあえて観ないこともやはりメンタルを考慮しています。

株をやる上でメンタルを適正に保つコツの一つとして、勝率についてお話したとおり、投資・トレードは絶対に負けるということを受け入れることが超大事です。何事もそうですが、失敗は当たり前、損切りも当たり前と思って慣れていってください。注意すべきは、ただ損切りに慣れるだけではなく、損切りになってしまった原因はきちんと把握して改善につなげましょう。価値のある損切りを意識してください。損切りを受け入れることに関しては株で失敗しないためのアンガーマネジメント術【勝てていない人必見】 が参考になります。

まとめ:株で損切りするコツ。

まとめ:株で損切りするコツ
最後におさらいしておきます。

株の損切りラインの設定。

  • 勝率から割り出す。
  • 買ったローソク足の安値。
  • 移動平均線を抜けたら。

株を損切りするためのコツ。

  • 自動売買に任せよう。←おすすめはGMOクリック証券
  • 日中は相場を観れても観ない。
  • メンタルコントロールについて学ぶ。

投資・トレードとメンタルの関係について深掘りした株で勝つためのメンタルコントロール術5選【ぶっちゃけこれが全て】もよかったらぜひ。

損切り?べつに普通だよ。

利益がじゅうぶんに出てるから、ちょっと肩にホコリがついた程度かな?

と言えるようにぜひぜひなってください。

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